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癌細胞を飢えさせることが新たな治療の鍵

2016-05-08 06:06:59 | 
Starving cancer the key to new treatments, say scientists

May 5, 2016

https://www.sciencedaily.com/releases/2016/05/160505104738.htm


(This is Angelika Broeer.

Credit: Stuart Hay, ANU)

オーストラリア国立大学/Australian National University (ANU) の研究者は、癌細胞が栄養素を得るために使う重要な経路を明らかにした
この発見は腫瘍の増殖を止める新たな治療につながる可能性がある

研究チームは癌細胞がグルタミンというアミノ酸を得るための入り口/ゲートウェイgatewayを阻害すると、細胞の増殖がほとんど完全に止まることを発見した

「これは様々な癌で作用する可能性が高い
なぜなら癌細胞で非常に一般的なメカニズムだからだ」
ANUで研究主任lead researcherのStefan Bröer教授は言う

「さらに良いことに、これは深刻な副作用のない化学療法につながると考えられる
普通の細胞はグルタミンを細胞の構築材料として使わないからだ」

「現行の治療は重要な白血球に損害を与えるが、そういうダメージや化学療法が引き起こす脱毛がなくなるだろう」

現在917種類の癌が同定されているが、多くの治療は単一の癌にしか作用しないか、癌が抵抗性を獲得するにつれて効かなくなる

しかしながら、ANU Research School of Biologyの生化学者であるBröer教授はこの新しいアプローチが抵抗性を生じにくいだろうと言う
なぜなら、グルタミンの輸送メカニズムを阻害することは癌が回避するのが難しい外部からのプロセスexternal processだからである


研究チームは初めに遺伝子操作により癌細胞の中心的なグルタミン輸送体を変化させてグルタミン輸送を阻害しようと試みた
しかしながら、これはあまり効果がなかったとBröer教授は言う

「我々が考えていたほど簡単ではなかった
癌細胞は生化学的なアラームを作動させて細胞のバックドアを開き、
必要なグルタミンを得られるようにした」

しかし研究チームがRNAサイレンシングという技術を使って生化学的なアラームのスイッチを切ることで二番目のゲートウェイを閉じると、細胞の増殖は96パーセント低下した
この研究結果はJournal of Biological Chemistry誌で発表された

グルタミン輸送体を同定して遺伝子をノックアウトする際に中心となって働いたのは筆頭著者lead authorのAngelika Bröerである

「我々は今や癌細胞のゲノムを操作する精密なツールを手にしている
それによりこれまでは解決するのが難しい問題に対処できるようになった」

グルタミン・ゲートウェイの重要性が明らかになった今、それを標的とすることにより癌を封じ込めてlock down殺すための薬剤治療をこれから探し求めることになるだろう/the hunt is on to find drug treatments

「我々はある薬剤がグルタミン輸送体を標的にするかどうかを簡単に決定できる一連のテストを開発した」
Angelika Bröerは言う

「このことは、ロボットを使って何千何万という薬剤を来年か再来年までにテストさせられるということを意味する」


http://dx.doi.org/10.1074/jbc.M115.700534
Deletion of Amino Acid Transporter ASCT2 (SLC1A5) Reveals an Essential Role for Transporters SNAT1 (SLC38A1) and SNAT2 (SLC38A2) to Sustain Glutaminolysis in Cancer Cells.
トランスポーターSNAT1 (SLC38A1) と SNAT2 (SLC38A2) が癌細胞におけるグルタミノリシスを維持するために必須の役割を果たすことをアミノ酸トランスポーターASCT2 (SLC1A5) の削除によって明らかにする

Abstract
多くの癌細胞がグルタミンに依存する
なぜなら、癌細胞はグルタミノリシスglutaminolysisという経路を使って、細胞を構築する材料building blocksならびに同化目的のためのエネルギーenergy for anabolic purposesを作り出すからである

結果として、グルタミントランスポーターは癌細胞の増殖に必須であり、癌の化学療法の潜在的な標的である
中でもASCT2 (SLC1A5) が最も集中的に調査されてきた

今回我々は、HeLa子宮頸癌上皮細胞と143B骨肉腫細胞が複数のグルタミントランスポーターのセットを発現することを示す
(SNAT1 (SLC38A1), SNAT2 (SLC38A2), SNAT4 (SLC38A4), LAT1 (SLC7A5), ASCT2 (SLC1A5))

正味netのグルタミン取り込みuptakeはASCT2には依存しなかったが、SNAT1とSNAT2の発現を必要とした

ASCT2の削除は細胞増殖を減少させなかったが、アミノ酸飢餓応答を引き起こし、
SNAT1の上方調節が起きて機能的にASCT2に取って代わった

ASCT2 (-/-) という背景backgroundにおけるGCN2 (EIF2AK4) のサイレンシングは、細胞の増殖を抑制した
これは標的化アプローチの組み合わせがグルタミンに依存する癌細胞の増殖を阻止するであろうことを示す



参考サイト
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-3545.html
>実は、がん細胞はブドウ糖しかエネルギー源として使えないことがわかっているのです。

は?
 

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