日本のゆくえ

日本の経済と、日本人の精神はどこへ行くのか? 新自由主義社会に反乱を起こし、生き残るためのブログ

政府紙幣発行論の、おさらい。

2014-11-08 21:08:48 | Weblog
40兆円の税収で100兆円の国家予算を組むのが、日本の国家財政です。足りない分は国債を発行したり、外債の利子などが財源になっています。

だから緊縮にしろという人がいますが、考え方が間違っています。税収なんて、運用の結果なので、減税した方が可処分所得が増えて市場に回り、かえって税収が増えます。税率を先に上げるなんていうのは愚かな考え方です。減税しても、貯蓄に回るだけという人がいますが、お金持ちに配るからです。貧乏人に配れば100%近く消費します。

そんなことより、対案を出せという人がいます。じゃあ、対案を出してみます。

景気回復させるには、まず、マイルドインフレーションを起こすことのできる財政出動額を算出します。日本経済復活の会で昔からシミュレーションされていますが、その想定国家予算は140兆円~150兆円でしょう。

財源は、税収や国債の他に、もう一つ政府通貨というのがあります。政府通貨にはコインや紙幣がありますから、ここでは仮に政府紙幣を発行するとしましょう。お金が無かった時代と、お金が発明された時代の境目には、王様が紙幣をただで配って、物の交換媒体として使いなさいと流通させたというのがります。国民にお金を与えたのがお金の流通の始まりです。

個人がお金を印刷するのは重い罪ですが、国は最初からやってもよかったのです。

1~4%のマイルドインフレーションにするには、今の国家予算よりも、40兆円から、50兆円使いきればいいだけですから、公共投資のアイディアが必要です。浮かばなければ、その分は減税に充ててもいいと思います。

私なら、貧乏人や、ニート、失業者に配ります。そのほうが、消費性向が高いですから。

40兆円も庶民にお金を配れば、そうとう生活感が違うと思います。