日本のゆくえ

日本の経済と、日本人の精神はどこへ行くのか? 新自由主義社会に反乱を起こし、生き残るためのブログ

上司は思いつきでものを言う

2010-12-31 01:17:39 | Weblog
仕事で今日は、自分の限界を感じてしまいました。

1秒の隙間の無いところに、新たな仕事を二つ三つ放り込まれて、ちょいと考えてしまいました。

5~6年前に、『上司は思いつきでものを言う』という本がベストセラーになりましたが、ここ一ヶ月間新しい上司を観察していて、そんな印象を持ちました。

おそらく部下は劣っていて、上司は有能だという錯覚に自分が気をつけないと、このループからは抜け出せないように思われます。

「あなた方は、まったくなっていない」とのお叱りを受ける毎日ですが、冷静に考えると、介護技術も、料理も、設備のメンテナンスも、仕事の速さも、PC処理も自分の方が上です。

最初は有能な居宅出身のケアマネージャーだと思っていたのですが、よくよく考えると居宅のケアマネは殆どデスクワークが中心ですし、弁が立つだけの理想論者というのはしょうがないのかも知れません。

それでも奴隷のような仕事に耐えている人が多いのは、上司がサディスティックな性格を持った方が、部下はそれについていこうとする習性が人間にはあるからでしょう。

逆に優しい上司は、なぜかしら自信の無いように見えてしまいますが、これも錯覚です。

つまり、「上司は有能なはず」というもともとの期待が間違っているのであって、我々は本当はそうではない人に分かるように伝えなくてはなりません。

小泉純一郎が首相のときに、官僚の文書を2ページ以上のものは読んでくれないので、たった1ページの紙に、超簡略化してまとめるというのがありましたが、そうしないと難しい文書が苦手な彼には伝わらなかったのです。

しかし、一国の首相としては自信があるようには見えました(笑)

多くの国民は気が付きませんでしたが、小泉が馬鹿だと見抜いた官僚は、それを前提に対応し、やりたい放題だったそうです。

もっと悪いのは民主党で、自分が無能なのに(彼らは有能だと思っている)、本当に脱官僚をしてしまったことです↓

「株式日記と経済展望」より、
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/e/1e1d22ebac156a00398cfeec344ef0f9

>中央官庁では、大臣が事務次官、局長ら幹部の仕事をすべて取り上げ、
事務次官、局長は大臣の承認なしに行動することができなくなった。


何千人もの中央官僚から仕事を取り上げて、地元で選挙活動もしなければならない数百人の国会議員が、そんなに仕事ができるわけも無いので、行政が停滞してしまうのも当たり前でしょう。

従って、国家の長でさえ頭がいいのだか悪いのだか分からないのですから、我々下っ端の庶民は、「自分は劣っている」という、ついつい思い勝ちな感情を捨てて、これからはもう少し自分に自信を持っていきましょうと、今日は言いたかったわけです。

横暴な上司は、自分を卑下する部下がそう育ててしまいますし、いじめっ子も、いじめられっ子が育ててしまうわけです。

そう考えると、中央官僚が、小泉首相を思い通りに動かしたように知恵を使えば、上司は動かしたいように動かすことができるのかも知れません。

ううむ、ここまで書いて、なんだか問題解決の糸口が見えてきたゾ。

このようなことは、職員を自由自在に操る、認知症のお婆さん方が一番分かっているような気もするのですけど、巷の健常者には分んねーだろうなあ。