谷口板長の鯖(〆鯖、鯖のみそ煮)とバスケのコーチ日記

八戸の鯖で作る鯖味噌煮(鯖みそ煮)を紹介し八戸の郷土料理の作り方、趣味のバスケっトを田面小でコーチする日々の話。

八戸の鯖の未来・・・

2007-06-13 22:06:54 | 鯖造り
 サブです。
今日は朝から、セールスマン気取りの気持ちでおりました。
バックに〆鯖を多めに入れて、前々から決めていた所へ・・・いざ

初めは、醤油屋さん・・甲文醤油(柏崎)2回発酵させた醤油があると聞き
〆鯖を見せながら醤油の話を聞いて購入してきました。
今は4代目の方が醤油を製作しているとのことです。

私の〆鯖で味見・・・んー・・違う、味が別々になる・・・また醤油探しです。

次に向かった所は鮫町の鯖を加工している水産会社
今の鯖はここから出荷されていると聞きに!

私の〆鯖の事を聞きに・・量的な事、冷凍時のこだわり、何時までこの状態か?
等々を聞きに・・ウロウロ・・店舗を探して「失礼します・・」

受付の女性に説明して「どうぞ・・・」と声をかけてきたのが「社長さん」
経緯を説明して近海は「金華山~北海道東部沖までが魚場で・・・」

でも肝心の鯖の事になったら「内のじゃないのでは?」「エェー」
「第2工場の人間が仕入れて販売しているのだろう・・違うな!」

これからも安定供給なるのか心配です・・ハイ

せっかく来たから、〆鯖を食べてもらい評価してもらおう・・・3枚置いて
「これがそうなの、うちも〆鯖販売しているよ」
心の中で・・「知ってるよ、味見してみろ」
「歩止まりが悪そうだね」
心の中で・・「工場で機械生産とは違う・・手作業だ!」
「値段はいくらするの?」「ユートリーで¥1200-です。」
「これが・・¥1200-・・へぇーいい商売してるねー」
「これが・・〆鯖が・・ハァハァハァー」

仮にも、あなたの会社から出荷した鯖を加工した・・私は客なのだが笑われた
「カチン・・バカヤロー・・テメーの添加物だらけ
       薬漬けの〆鯖なんかと一緒にするなーボケ・・・」

顔は穏やかに笑顔で、「お恥ずかしいですが、味見だけでも」
心の中で・・「テメーの会社の鯖ダー・・テメーの技術と比べてみろ

味見をしてから笑われたのなら理解しますが、食べる前から笑った社長?
心の中で・・「今に見てろよ!テメーの〆鯖なんか見下ろしてやるー」

車で帰る道で、警察が携帯とシートベルトの取り締まりを横目で見ながら
「ご苦労様です」と落ち着いている自分がいます。

当然、物を作り世に認めてもらうには、紆余曲折の連続だという事は
承知しています。ただ気がかりな点が2つあります。

1つ目は、私の〆鯖は旬の八戸前沖の脂の乗った鯖が全てです
 これからも安定して入るか・・?です。
2つ目は、八戸の水産加工の人達に八戸の美味しい鯖のこだわりが見えてこない
 売れればいいや・・ではなく・・美味しく作って高く売ろうが無いのです。
 せっかくの八戸の鯖・・・ブランドには程遠い道のりです。