のびたとブレイク

生き生きと第三の人生を歩んでいます
うたごえ ウォーキング ボランティア 時々花と金魚

藩密命 帯びて留学 黎明期

2018年05月04日 04時25分33秒 | うたごえ

大河ドラマ せご(西郷)どん がますます惹き込まれ面白いが 当時の思想や事件を理解しないと難しい

子どもの居ない13代・将軍 家定の後継者を巡り 南紀派(徳川慶福・・よしとみ)と 一橋派(一橋慶喜・・よしのぶ)に対立があった

結果は 井伊大老の勝利に終わり 幕府に逆らう謀反ととして一斉に対立者を処刑・島流し・謹慎させ西郷隆盛も追われる身となる

 

京都では 天皇を尊び天皇の絶対的権威を高める思想=尊王思想 と 武力で鎖国を維持しようとする運動=攘夷運動が台頭する

いずれも当初は倒幕目的で無かったが 開国を実行する辺りから二つは結びつき やがて倒幕へと流れを変えて行く

島津斉彬死後 安政の大獄があったが これから桜田門外の変で井伊大老 坂下門外では公武合体派の安藤信正が暗殺される

 

 

昨日のてんがらもんラジオ ゲストは準パーソナリティでもある現役バスガイド 向井明美さんであった

これまで知られざる観光地などを紹介してきたが 今回はテーマがある旅として いちき串木野市の薩摩藩英国留学生のみとした

生麦事件から発生する薩英戦争 その後の薩摩藩英国留学 その後の彼らの人生を紹介するものである

 

 いちき串木野市にある薩摩藩英国留学生記念館

 

時代背景はまさにせご(西郷)どんの 現在放送中の進行に近い所から始まる

斉彬死後 弟の島津茂久が藩主となるが 実父・島津久光は藩政指導者として京へ上り朝廷の勅使を同行して幕政改革を目指す

参勤交代を3年に一度に緩和 江戸の人質とされる大名の家族など国元へ還す 京都には所司代を置くなどの文久の改革である

 

幕府全盛時は許されない1000名の軍勢を率いての江戸入り その帰り 横浜・生麦でイギリス人5名と遭遇する

大名行列への儀礼も知らない彼らは 下馬もせず久光の駕籠の傍まで来てしまった それを見て無礼者と数名が切りかかった

一人死亡 3人重軽傷 女性は逃げるように言われ無事だった いわゆる生麦事件である

 

生麦事件の絵巻物と当時の東海道・生麦近辺

 

これに怒ったイギリスはフランス アメリカ オランダの協力も得て軍艦7隻を横浜に集結 その後鹿児島に停泊した

幕府と薩摩藩に謝罪と賠償金を要求 幕府は支払ったが薩摩藩は拒否していた 最終的には幕府から借りて支払う

難航する交渉を有利に展開するため イギリス側は薩摩藩の艦艇3隻を拿捕した これにはあの 五代友厚も居た

 

五代友厚

 

これを見て薩摩藩は砲台からイギリス艦艇に向けて砲撃開始 すかさずイギリス側は艦砲射撃で応酬した

薩英戦争である 薩摩側は砲撃しても遠く届かず イギリスの砲弾は鹿児島の当時の街を焼いた

雲泥の差があることに薩摩藩は愕然としたものである イギリス側も負傷者多く撤退して終止符となる

 

英国留学生旅立ちの碑

 

これを機会に 海外の知識や武器 医療など実態を知るために 若き希望者を募り 英国留学を藩として決行する

勿論 幕府には内密 密航であり身内や藩にも被害が及ばないように全員偽名であった

一行は 上海 シンガポール を経てイギリスへ渡った 仲介や世話になったのは あの長崎のグラバーである

 

グラバーと岩崎弥之助

日本で最初に走った蒸気機関車 長崎で600m線路を走る グラバーが見せる

 

藩の留学支援金も次第に細り そのまま帰国する者 アメリカへ渡った者 などに運命は分かれる

明治政府になって 要職に就くものが多数にわたるのも この留学生の優秀さを物語るものであろう

数々のエピソードはあるが これは放送で聴いた方が楽しい向井ガイド節が盛り上げる

 

留学生の写真 一人づつ名前も記載 ちょんまげは切り洋服は上海で調達した

 

てんがらもんラジオ ここから視聴できます

http://www.ustream.tv/recorded/114625644

 

 

コメントは伝言コーナーへもどうぞ!

  (メルアドは入力しなくてもOKです)

コメント (10)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 酒の上で? それを言っちゃ... | トップ | 歌い継ぐ 岸壁の母 胸沁みる »

10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
さすがです、のびたさん (chidori)
2018-05-04 08:15:54
kaeruさんに続いて、のびたさんはまた写真を探してくださるに違いない‥と期待していました。

私はトンチンカンな質問ばかりして向井女史が困惑していましたが、こうして解明くださってありがとうございます。

現役ガイドとはいえ、絶えず情報を調べて提示する。彼女にもいつも学ばせてもらうばかりです。

のびたさんますます冴えて来ましたね。

ありがとうございました。うたごえのあとでお忙しい中なのにと「あなたのためにしてあげている」ではないことをしみじみ有難く思います。

一緒に番組に参加していただいていることを、きっと楽しんでくださっているからこそ、と思っています。

向井節が冴えていた (ワイコマです)
2018-05-04 08:30:59
向井女史、いろんな観光施設の案内が
得意ですが、勉強家だから・・その施設の
由来から歴史的背景など・・そして其れにまつわる
人間の解説に・・見事でしたね。
アメリカの当時のワイン王と呼ばれた若き
日本人 長沢 鼎 について日本では知られて
いないがアメリカではいろんな歴史書に
登場する人物と・・Wikが語っています
楽しい番組でしたね そのまとめも凄い。
おはようございます(^^)/ (hiroko)
2018-05-04 09:49:22
西郷どんは欠かさず見ています。
面白くて目が離せません、もうこの歳になれば
余り難しいことを考えずに、毎回物語の展開に
一喜一憂しながら見ています。暫くは西郷どんの
頑張りどころですね、
のびたさんへ (まりも)
2018-05-04 16:38:41
昨日は てんがらもんラジオをリアルタイムで視聴出来なかったので
ここに来て 昨日の一部が分かりましたよ
のびたさんの解説も 分かり易く いつも楽しみです
cihidoriさんへ (のびた)
2018-05-04 19:15:59

てんがらもんラジオを聴いて下さる方 聴けない方にもブログを通じて紹介したいといつも思っています
ただ カエルさんが同じようにまとめますので 違う面を出したいと考慮もしていますが 難しいですね
私は私の閲覧して下さる方が相手だと思いつづります
てんがらもんラジオのファン 鹿児島のファンも増えてくるのも嬉しいです
ワイコマさんへ (のびた)
2018-05-04 19:19:18

向井節 冴えていましたね
今まで以上に 歴女になっているので 旅より歴史研究会のテーマが増えた気もします(笑)
長沢鼎のスポットが面白いですが この留学生メンバーの一人一人にドラマが有って興味は膨らみます
hirokoさんへ (のびた)
2018-05-04 19:21:57

せご(西郷)どん 近代史でストーリーは分かっていても展開が楽しいですね
せご(西郷)どん役 斉彬役が嵌っています
これから めまぐるしく当時の政情が変わるので眼が離せないですね
まりもさんへ (のびた)
2018-05-04 19:24:13

昨日は視聴できませんでしたか?
ゲストの分だけは 大筋 ここに綴っています
他のコーナーも楽しいですが 2時間番組をブログに全部まとめられないので テーマだけに絞っています
こんばんは (light77g)
2018-05-04 21:11:43
NHK朝ドラの五代さまですね
今日の記事も愉しく勉強になりました(^-^)/
幕末から明治は数々のドラマがあるのですねぇ
日本史を思い出しました
ベテランガイドさんのお話は感動しますょね!
light77Gさんへ (のびた)
2018-05-04 22:03:05

あの五代友厚 近代史ではどこにでも登場です
薩英戦争の時に捕虜にもなったのが印象深いですね
幕末から明治の黎明期 めまぐるしく政情が変化して こうして時に学び直さないと ついて行けなくなります

コメントを投稿

うたごえ」カテゴリの最新記事