今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

猫愛 ~ほんわか、でもやっぱりせつない猫たちの物語・第2話~

2022年07月19日 | 猫愛 ~特選・猫たちの物語~
第1話の「チャッピー」の話はどうでしたか。
飼い主さんが亡くなって突然外に捨てられたチャッピー一家。7年暮らした家にはもう入れてもらえず、道行く人々にご飯をねだる生活となった。怖いこともつらいこともたくさんあったろう。何よりせつないのは、ずっと一緒だった子供たちが過酷な暮らしに耐えきれず次々と先立っていったこと。それでも歯を食いしばって生きていたチャッピーは、7年間の野良生活を経てやさしい保護者さんに巡り合います。地域の人たちにも見守られていたチャッピー、まだ恵まれていた方なのだろうか。ハッピーストーリーのようなタイトルだけど、自分にはとてもそうは思えませんでした。

猫捨てに関しては、当ブログでも「ノラたちとの共存を目指して」や「エサをやるなは殺せと同じ」シリーズの最新記事で書いたばかりです。また猫ブログの好きな人なら、あまりにもそういった記事の多いことを知っているでしょう。引っ越し後置き去りにされた2匹の猫が、玄関の前で飼い主を待ち続ける姿を描いたブログもあった。「引っ越しで猫14匹置き去り、男性に罰金10万円の略式命令」なんてニュース(静岡)も記憶に新しい。とにかく「猫捨て天国」の日本ではこんな話に事欠かない。特に猫保護で知られた団体や病院、施設や地域などでは猫捨てが後を絶たないという。それでも、大河の真ん中や野山の奥に捨てるよりはまだましなのだろうか。いずれにしても、捨てられた猫たちの一匹一匹にチャッピーのような、いやもっと悲劇的なストーリーがあるのです。

ちなみに、猫捨て防止に関してためになる論文を紹介しておきます。少し古いですが2007年の法政大学懸賞論文(第30回)優秀賞を受賞した当時学生、實本彩さんの「捨て犬・捨て猫問題にどのように立ち向かうか 」という論文です。執筆は古くてもその調査見識の深さや洞察力、先見性等特筆すべきものが沢山あります。ネットで調べればすぐに見つかるので見ておく価値はあると思います。またこれも少し古いですが「捨て猫違反110番」というサイトも、猫捨ての現場に遭遇したらどうするかなど心構えを得るのに役立ちます。このサイトは内閣府のNPO情報ページに掲載されている「ねこだすけ」という法人が作ったものですが、現在のHPにはないようです。猫捨て防止を啓蒙活動でと試みる人は多いけど、そもそも猫を捨てるような人はそんな話を聞こうともしません。自分としてはやはり罰則の強化と、まともな国民全員がアニマルポリスとなって摘発を徹底するしかないのだと思っています。

「ニャーもやっぱり捨て猫だったのかな」(今では当ブログのホスト役です)

さて、今回紹介する話は・・。
保護団体「ねこけん」さんのブログには、過酷な過去を持った様々な猫たちが登場します。ORICON NEWSがそれらをまとめて、時折ノンフィクション記事として紹介しているのです。今回はその中から「マーチ」という名の猫の話を紹介します。マーチは部屋が汚れるからという理由で、何と7年もの間複数の猫たちと狭いケージの中で暮らしました。その暮らしは共食いなど壮絶極まるものだった。やっと救い出されたマーチだったが・・・。人間の無知がどれだけ恐ろしいかを暗示する、ハッピーとは言え物悲しいストーリーです。今回はORICON記事の他に、ねこけんさんが作成したYouTubeストーリーも紹介します。(動画は記事の「次のページ>」にもあります。こちらは広告なし。)


(いずれもクリックしてポップアップ)



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