*放射能もれなど深刻な状況にある不安な日々だと思います。ポジティブな心でいることはとても難しいでしょうが、こんなときこそ、自我のしっかりした人がひとりいるだけで、そのまわりは違ってくるのでしょう。
こちらはイースターの季節。使徒たちの裏切り、苦しみ、辱め、そして死をとおり、復活し永遠の命を地上に広げたキリストの物語は今年は特に意味深く感じます。
第八十六話 東電原発事故以後の暮らし方
私の勤める病院では99%の看護士、セラピストなど200人ものスタッフが外国人で、ブルガリアなど東欧から来ている人たちはみんなスモーカーとか、インド人たちは、アレンジドマリッジ(お見合い結婚)だとか、それぞれのお国柄がみえてくるのですが、自転車に乗ったことがないという人がかなりいるのには驚きました。
何人もの人が、私が自転車に乗っているのを見ては、「どうして車を買わないの?」と聞いてくるのです。老いも若きものっている自転車というのも日本的文化かもしれませんね。
わたしの感じ方では、ガソリンを買って車を走らせる、というのがどうもしっくりこないのです。近距離なら自分の足とエネルギーを使って移動できるのですから、それに石油を使うこともないだろうと。遠距離では一人ずつ車を走らせるより、公共の交通機関のほうが石油を使うのが少しで済みます。
東電原発事故以後の暮らしかたを考えている人も多いことでしょう。
イギリスでは屋根に太陽光発電のソーラーパネルのある家が多くあります。私の第二の故郷ストラウドのグリーンパーティの友人クレアーとポールの家ももちろんソーラーパネルで、お湯も温められるし、十分電気を作れるといっています。遊びに行って驚いたのが、薄暗い階段で、別に明るくなくてもいいところは薄暗くてかまわないという具合でいけるわけですね。うちもそうですが、イギリスの家は冬向き住宅で、窓は二重窓で、けっこう保温が出来るようになっています。
日本はかつては夏向き住宅で、夏涼しいように設計されていたのですよね。パーマカルチャーを始めたビルモリソンはオーストラリアの人で、そこにはクーラーの要らない夏向き住宅のアイデアがたくさんあります。http://www.amazon.co.jp/dp/454093029X?tag=shibuimusic-22&camp=243&creative=1615&linkCode=as1&creativeASIN=454093029X&adid=13WRYFTT94F1NBZT59FZ&
マットさんのパーマカルチャー農場でも、ソーラーパネルがついていました。はじめはそれを購入したり取り付け工事をしたりでお金がかかりますが、それがいずれは支払われる、といっていました。私のうちも、お金がたまったら、ソーラーパネルの取り付けをしたいと思っています。
ストラウドでもブリストルでも、風力発電が結構見られました。フィンドホーンもエコビレッジとして風力発電ほかさまざまな取り組みが実践されています。
http://www.findhorn.org/aboutus/ecovillage/
イギリスでの原発の状況を見たら20ほどある原子炉を10年がかりで全部止めるという方向にあるようです。反対運動のせいでなく、コストがかかるからだとか。
大きな発電所を作るより、個人個人が自家発電をする、そんなことも可能でしょう。
http://www.cat.org.uk/information/aboutcatx.tmpl?init=1
この原発事故をターニングポイントとして、さまざまな面で一人ひとりの意識の変革が起きることを願っています。
( 間美栄子 2011年 4月15日 http://blog.goo.ne.jp/nefnefnef)
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