アートセラピストのイギリス便り

アートセラピスト間美栄子のシュタイナー的イギリス生活のあれこれを綴った友人知人宛のメール通信です。

第四十一話 地中海クルーズの旅

2009-07-18 18:08:36 | 海外旅行

* ツバメがまた戻ってきて、チーチーとすごい速さで空を飛び回っている、初夏のこの頃です。なずなは今、庭の芝生に寝っころがって試験勉強の真っ最中。この試験の結果で大学の入学応募をするわけですから、重大なのですが、試験勉強は1ヶ月くらいだけ。(日本の大学受験とは大違い。推薦入学みたいなものかな。)イギリスって、なんてのんびりした国なんでしょう。

第四十一話 地中海クルーズの旅

ラファエルハウスのみんなは、軽い知的障害を持っている人たちで、かなり自立し、いろいろなことを自分で選び、決定しているのですが、ホリデーもそれぞれお供を連れて好きなところにいきます。

ある年、私はティナのお供で8日間の地中海クルーズの旅にでました。
地中海とはいっても、イギリスの旅行社が仕立てた豪華客船ツアーで、お客はイギリス人のお年寄りたち、船員はブラジル人でウェイターは中国人、食べ物はアメリカの会社による24時間食べ放題。その上サルサダンスの船上講習会に参加したりで、いったい私たちはどこの国にいるのかしら?という感じ。

スペインのマヨルカから出港し、立ち寄る港もシシリー島、イタリアのナポリ、フランス、スペインのバルセロナ、と毎日違う国、違う言葉。
観光バスで駆け足で、フィレンツェを見、ピサの斜塔の駐車場についたころにはティナは、「もう、一歩も歩けない」とどんなに励ましても、どうしてもピサの斜塔のそばまでいくことはできませんでした。

今思うとあれは、多国籍の船の中にいた時間が多かったのであるから、それを体験したのだな、とわかるのですが、バルセロナもフィレンツェも、もう一回ゆっくり行ってちゃんと滞在してこなくっちゃ。

(間美栄子 2009年 5月15日)



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