アートセラピストのイギリス便り

アートセラピスト間美栄子のシュタイナー的イギリス生活のあれこれを綴った友人知人宛のメール通信です。

第138話 わたしのデトックス

2015-09-02 22:26:59 | 人生観

 

9月になりましたね。お元気ですか。イギリスも雨が降り秋の始まりを感じます。うちの庭では白いハイビスカスの花が咲いています。

わたしはここ一月ほど自宅でスムージーを作って毎日飲んでいます。今度は野草もいれてみようとか、毎日少しずつ組み合わせを変えて楽しんでいます。ケールというキャベツの親戚みたいなクシャクシャの緑の濃い苦味のある葉っぱがとくに効き目がある感じです。からだの細胞がミネラルとビタミンを「オイシー」といっているかのようです。味覚もさえてきているようで、ひとつひとつの野菜や果物の歯ごたえや、素材の味がはっきりとわかって、何を食べてもおいしいのです。

50歳の山も過ぎると「帰り支度」をはじめようとするのか、人生で大切なのは何か、自分は何をしたいのか、もっと考えるようになりました。自分はどこから来たのかと祖先のことを考えてみたりもします。過ぎこし方を振り返ったり、自分のしたことを相手の気持ちになって感じたり、恥ずかしいことも、情けないことも、間違ったこともたくさんしてきたとわかったり。直接あやまれる人には謝り、あやまれない人には心のなかで、ごめんなさいを言っています。

自分は誰かということも考えたりします。「自分」だと思ってきたものが、実は育った社会で浸透している考え方や感じ方をたどっているだけなんではないかときづいたのです。機械のように習慣で行動したりもします。体の癖や心の癖があり、緊張したりしてゆがんだ体に、こころもゆがんでいる。夢の中にもそんな機械のような、ゆがんだ不自由なわたしが出てきて、いろいろな人たちとのいろいろな場面を再現して見せてくれます。それは初めての感じ方ではなく、かつての人生のなかで体験した感じ方なのです。

「わたし」というのは外見は洋服とおなじようなものであるし、動き方、考え方や感じ方まで社会のものであるならば、あとはスピリットしかないんだな、と思うのです。

スピリットである「わたし」がこの身体を通して、地球の上で生きている「今」を楽しむことが人生なんだろうなあと思います。スピリットである「あなた」と出会って、本当の会話ができたとき、本当のふれあいができたとき、スピリットたちはどんなにうれしいでしょう。 

いままでの数多くの友達とのそんな本当の出会いの場面もたくさん思い出します。そして、エゴでよろいをかぶっていたがゆえに、すれ違ってしまった瞬間のことも思い出して悔やまれます。

自分が今まで信じてきた考え方や感じ方を裏返してみる、ちょっとだけ疑ってみる、もしかしたら違う考え方や感じ方があるのでは、と隙間を入れてみる、というエクササイズを毎日職場と自宅でやっています。

再度、いままでの本当の出会いと会話をありがとう。一緒に過ごしたひと時、ほんとに宝物です。

ではまたお便りしますね。お元気で。

 

間美栄子(2015年9月1日)

 



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