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さて、明日は久しぶりの土曜日休みだ。ここのところ、全般的に好調気配だが、ゆっくりとしていないようでもある。
であるので、今晩ぐらいは、明日は何をするかな、などと楽しく考えながら寝ようと思うわけである。つまり、ブログの方は手抜きである。
目をつぶって、本棚から一冊抜き取る。
ずばーん!
『世界の中心で愛を叫んだけもの』、ハーラン・エリスン著、早川SF文庫である。おお、海外のしかもSFだ。
この本、いつぞや、取り上げたことがある。というのも、この本の題名に酷似した、『世界の中心で愛をさけぶ』という、映画やら、恋愛小説やらが、あったので、それに関連して記事を書いたのだ。
まねっこの方とはまったく違って、この本はヒューゴー賞とネビュラ賞というSF界では超有名な賞のダブルクラウンに輝いた、大傑作、名作なのである。(いや、片方のやつが、面白くないと言っているわけではないよ。ヒットしたんだから、まあ、それなりに、面白いんだろうが…わし、読んでない。)
『世界の中心で愛を叫んだけもの』は中短編集だ。著者のハーラン・エリスンは、カリスマ性あふれる作家で、バリエーションに富んだきらきらしたSFを発表している。
特に、この短編集で有名なのは、『少年と犬』、表題作の『世界の中心で愛を叫んだけもの』であろうか。エリスンの作品のテーマには、かなり「暴力」の要素が濃い。なんとなく、スタンリー・キューブリックの『時計仕掛けのオレンジ』にも通ずるような、バイオレンスや美学があるような気がする。
『世界の中心で…』は、特にその暴力をテーマの中心に据えたSFだ。宇宙と次元の彼方の中心から広がる暴力の波動…例によって詳しいストーリーは忘れてしまったが、かなり、興奮して読んだ記憶がある。
そういえば、高校の時の学生カバンに、ペイントマーカーでこの『世界の中心で…」と落書きして通学していたなあ。
青年期の熱い血がざわめく時期に結構合っていたのかなあ、この小説が。
先の見えない時期、自分で自分がわからない時期、だが無性にエネルギーがわいてくる時期、あのころはそんな時期だった。
この本を今初めて、読んだとしても、あの時ほどの感動はおぼえないだろうと思う。すなわち、本との出会いには、人とのそれと同じようにその時々の「旬」というものがある。
やはり、人生は一瞬一瞬が大切なのだ。
であるので、今晩ぐらいは、明日は何をするかな、などと楽しく考えながら寝ようと思うわけである。つまり、ブログの方は手抜きである。
目をつぶって、本棚から一冊抜き取る。
ずばーん!
『世界の中心で愛を叫んだけもの』、ハーラン・エリスン著、早川SF文庫である。おお、海外のしかもSFだ。
この本、いつぞや、取り上げたことがある。というのも、この本の題名に酷似した、『世界の中心で愛をさけぶ』という、映画やら、恋愛小説やらが、あったので、それに関連して記事を書いたのだ。
まねっこの方とはまったく違って、この本はヒューゴー賞とネビュラ賞というSF界では超有名な賞のダブルクラウンに輝いた、大傑作、名作なのである。(いや、片方のやつが、面白くないと言っているわけではないよ。ヒットしたんだから、まあ、それなりに、面白いんだろうが…わし、読んでない。)
『世界の中心で愛を叫んだけもの』は中短編集だ。著者のハーラン・エリスンは、カリスマ性あふれる作家で、バリエーションに富んだきらきらしたSFを発表している。
特に、この短編集で有名なのは、『少年と犬』、表題作の『世界の中心で愛を叫んだけもの』であろうか。エリスンの作品のテーマには、かなり「暴力」の要素が濃い。なんとなく、スタンリー・キューブリックの『時計仕掛けのオレンジ』にも通ずるような、バイオレンスや美学があるような気がする。
『世界の中心で…』は、特にその暴力をテーマの中心に据えたSFだ。宇宙と次元の彼方の中心から広がる暴力の波動…例によって詳しいストーリーは忘れてしまったが、かなり、興奮して読んだ記憶がある。
そういえば、高校の時の学生カバンに、ペイントマーカーでこの『世界の中心で…」と落書きして通学していたなあ。
青年期の熱い血がざわめく時期に結構合っていたのかなあ、この小説が。
先の見えない時期、自分で自分がわからない時期、だが無性にエネルギーがわいてくる時期、あのころはそんな時期だった。
この本を今初めて、読んだとしても、あの時ほどの感動はおぼえないだろうと思う。すなわち、本との出会いには、人とのそれと同じようにその時々の「旬」というものがある。
やはり、人生は一瞬一瞬が大切なのだ。