ハグハグの日々 Ⅳ  ~ 南日本海人、ライダー変身

ご訪問有難うございます。南日本海人、夏山裕のブログです。家族を愛し、人生に感謝して、日々をハグしながら送っています。

路上のサンマ

2010年10月04日 | わが町の景色
 お話ししましたかねえ。
 あれは、だいたい一週間か、十日前ぐらいのことだったでしょうか?
 私はいつものように、愛車(チャリ)ジーニーにまたがって、めっきり涼しくなった朝の通勤路を鼻歌まじりにこいでいました。
 私の仕事場は、環境のよいところにあり、市立図書館の近くなんです。もう少し先には、この地方では珍しい、美術館と、劇場ホールなどが一緒になった施設があり、学芸っぽい風を感じさせています。(私だけか?)
 図書館が見える交差点にさしかかり、信号を待って、横断歩道をわたったところです。
 ん? 
 私は路上に目を留めました。そこには銀色の紡錘形の物体が…。

 なんだなんだなんだ。
 あれはサンマだ。どう見てもサンマだ。
 生の尾頭付きの生サンマが一尾、路上に落ちているのです。
 おりしも、前の夜、我が家の晩御飯はサンマの塩焼きでした。前夜の夕食の献立がなければ、私の頭の中は?でいっぱいになっていたでしょう。
 ですが、前日それを食べていたおかげか(?)、一瞬にして、私は事の成り行きを走馬灯のように観ることができました。

 歳のころは、七六、七、仮称渡辺ふみ子さんは、毎日行くショッピングスーパー、Kでその日、特売のサンマを買ったのです。一袋四尾入り。
 ふみ子さんは、自転車のかごに、その買い物を乗せ、すっかり暗くなった家路を急いでいました。そして、図書館近くの交差点に差し掛かった時、車道から歩道にあがるときにハンドルを取られてバランスを崩してしまったのです…略。
 あわてて拾い集めた買い物の袋からは、一尾だけ、サンマが勢いづいて遠くに飛んで行ってしまいました。注意深く落ちた買い物を集めたふみ子さんでしたが、この一尾だけは見のがしてしまったという次第です。

 そのふみ子さんが落としたサンマを横目で見ながら、私は、「まだ新鮮そうだなあ。猫にかじられているわけでもないし、泥もついていない。まだ食えるなあ…」そう思いながらも、仕事場に行く途中、拾うわけにもいかず、彼とは離れ離れになってしまったのです。(オスでした。)
 これは実際にこの間体験したことでした。
 
 なぜ、こんなことを思い出したのかなあ。珍しかったので、記憶に残っていたというのもありますが。
 
 理由もわからず、路上に落ちていた生のサンマ、私は、なんとなく、そこに日本の国の姿を見てしまったのかもしれません。(なんのこっちゃ。)
 日本は残念な国になってしまいました。日本人にかなり、失望してしまいました。

 今日は、激しく、テンションがさがったので、ジョギングに行ってきました。
 十五分間の気分転換でした。
 

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