紫・白・黄色系の花クイズ～京都府立植物園2022/10初旬（2）

昨日に引き続き、京都府立植物園で見た花の名前当てクイズ～
この写真だけでは難しい！とのブーイングもあったので、今回はヒント付きで・・・

それでは、紫系の花から行ってみましょう！

＜紫の花　第１問＞
ここから３問連続で、同じ科、同じ属です。
最初は超ミニサイズで撮りにくいこの花。
京都府立植物園で咲いている花はどうみても紫色なので、ここに入れました。
でも和名には違う色の名前が付いています。


クロバナヒキオコシ（シソ科ヤマハッカ属）です。
先日、いのちの森でみたヒキオコシの写真を載せましたが、それの濃紫バージョンですね。
薬効は同じらしいです。

＜紫の花　第２問＞
第一問で大きなヒントを出したので分かりやすいかも・・・
写真がボケボケでごめんなさい。
和名に、地方名が付いています。


こちらサンインヒキオコシ（シソ科ヤマハッカ属）です。
その名の通り、北陸から九州の北部に分布するそうです。
アキチョウジにちょっと似ていますが、花冠が少し大きい感じでしょうか。

＜紫の花　第３問＞
こちらも同じ仲間です。
葉の形から名前が付けられました。


って、葉が写ってない写真貼り付けてどうするねん（笑）
というわけで、まるで藪のようになった全体写真をば・・・
え、わかるかーい！って？　どうぞお察し下さいませ。


答えは、カメバヒキオコシ（シソ科ヤマハッカ属）です。
その名の通り、カメのような形の葉が特徴とのことです。

＜紫の花　第４問＞
こちらはおそらくヒントなしでもお分かりなのではないでしょうか。
その辺の野山でもよく見かけます。


はい、ツリガネニンジン（キキョウ科ツリガネニンジン属）です。
解説は省略～

＜紫の花　第５問＞
海辺の砂浜に生える常緑低木です。
琵琶湖沿岸にも生えている場所があるそうですが、見たことがないです。


答えはハマゴウ（シソ科ハマゴウ属）。
丸い実が沢山できていました。夏の花のイメージです。
ちなみに、京都府立植物園にはサクラ園にも同じような花が咲く木がありますが、こちらはミツバハマゴウ。
奄美大島以南に生える南方系の木ですが、花はそっくりです。
名前の由来は、葉が三出葉だからだそうですが、よくわかりません。


＜白系の花　第１問＞
お次は白系の花です。
白系というよりクリーム色かベージュと言った方がいいかもしれませんが・・・
湿地ゾーンに生えていましたが、葉が虫食いでボロボロになっていました。
仲間のミカエリソウと同じですね。


花のアップはこんな感じです。
いつ見てもこんな感じで、花が傷んでいます。


答えはテンニンソウ（シソ科テンニンソウ属）。
日本固有種で、山地の木陰に大群落を作るそうです。
そんな面でもミカエリソウによく似ていますね。
そうだ、またやんたんにミカエリソウを見に行ってみようかな～

＜白系の花　第２問＞
花の形から名前が付けられたと思ったら違いました。
寒い冬の朝にみられるある現象にちなんで、命名されたそうです。


答えはシモバシラ（シソ科Collinsonia属）。
ピンク色の蕊が沢山付きだして美しいですね。

＜白系の花　第３問＞
こちらも蕊が美しい、穂状の花です。
ただ、下から咲き上るタイプは、咲きはじめはいいのですが徐々に下の花が傷んで見栄えが悪くなります。
葉は掌状に切れ込みがあります。


綺麗な穂を選んで撮ってみました。
あれ？何かに似てる？


こちらはイヌショウマ（キンポウゲ科サラシナショウマ属）です。
サラシナショウマにちょっと似ていますが、一本の茎から花穂がいくつも出ていますね。
こちらも日本固有種で、関東から近畿の山中の湿った場所に分布するそうです。

＜白系の花　第４問＞
白系最後の問題はこちらです。
簡単なのでノーヒントで！


ヒヨドリバナ（キク科ヒヨドリバナ属）ですね～
先日ご紹介したフジバカマもヒヨドリバナ属ですが、本家ヒヨドリバナはとても庶民的。
野原や林縁の日当たりのいい場所など、結構どこにでも咲いています。


＜黄色の花　第１問＞
本日最後の問題は、黄色の花です。
こちら、石垣島と西表島のごく一部にしか自生しない、希少種です。
でも山野草として流通しているようで、結構育てておられる方もいらっしゃいます。
種の保全に役立てばいいですね。


森の中の水が滴るようなところに生えるそうです。
植物園でもこんな場所に・・・


花の中は濃いレンガ色。


答えはマツムラソウ（イワタバコ科マツムラソウ属）です！
色合いがくっきりして、まるで温室の花のようですね。

ということで今日のクイズはこれにて終了～
皆さん何問正解でしたか？
今日はヒントを沢山出したので、皆さん合格点なのでは・・・

明日は赤い実クイズです。
チャレンジしてみてくださいね～

【撮影：2022/10/1  京都府立植物園】