なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

宇治上神社から大吉山へ~宇治散歩2022/12中旬(2)

2022-12-19 05:34:10 | お出かけ

昨日の続きです。
さわらびの道をさらに進むと、宇治上神社の鳥居が見えてきます。


おっと~、この参道の両側のカエデの紅葉はとても素晴らしいのですが時期を逃しました。


名残の紅葉を眺めながら、突き当りの小さい橋を渡って神社境内へ。


宇治上神社は、それほど大きな神社ではありませんが、世界文化遺産にも登録されています。
それもそのはず、本殿・拝殿ともに国宝に指定され、中でも本殿は日本最古の神社建築なんだそうです。

こちらが拝殿です。
鎌倉時代の造営で、寝殿造の遺構といわれているそうです。
いい加減な写真の撮り方なのでちゃんと写っていませんが、左右に盛り砂があります。


看板の矢印に従って、右手に回り込み本殿に向かいます。
右手には、宇治七名水のひとつ、桐原水があり、そこで手を清めます。


七名水のひとつと書きましたが、残りは全部枯れてしまい残っているのはここだけなんだそうです。
右手から中に入って柄杓をとり、左手の井戸で水を汲んで(左)、右手の井戸で手を清めます(右)。
(つながっているのですが)
  

そのあと本殿に向かいます。
本殿脇にあったヤツデの花が綺麗でした。




そしてこちらが平安後期に造営された本殿です。
ご祭神は、左から、菟道稚郎子、応神天皇、仁徳天皇の三柱です。
とてもシンプルな作りで、聞くまでそんな由緒のある建物とは知りませんでした。


手すりが無くてちょっと怖い石段を登って参拝し、そのあとさらに先に進みます。
ほどなく、目的の大吉山の入り口に到着。
ここにも、源氏物語宇治十帖の「総角」の古蹟がありました。


説明はこちら→(クリックしてください)

ここから小鳥の楽園、大吉山へ。
緩い坂なので、楽勝楽勝!


落ち葉をザクザク踏んでいきます。


ほとんどがシイなどの落ち葉ですが、こんな落ち葉も。
何かお判りでしょうか。


こちら、左がタカノツメ(ウコギ科タカノツメ属)、右がコシアブラ(ウコギ科コシアブラ属)です。
どちらも若芽が山菜として食されますが、特にコシアブラは絶品なんだそうです。
落ちた葉はよく見かけるので、場所を覚えておいて春に採りに行こうかな~
なお、タカノツメは真っ黄色に黄葉しますが、コシアブラは紅葉(黄葉)せず脱色したように白くなります。

ほどなく展望台です。
ほどよい運動になるので、常連と思われる高齢の方々が沢山いらっしゃいました。
サザンカが綺麗!




この近くにヤマガラやシジュウカラ、アオジにクロジなどがいつも来ているのですが・・・
この日は全く姿が見えません。
餌場は無鳥・・・


仕方がないので、近くにあった案内地図を見てみると、この先に「朝日山観音」という場所があるようです。
そこまで行ってみることにしました。
おや、ここから先は興聖寺の山だったんですね。


(続く)

【撮影:2022/12/10  宇治市】


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12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おはようございます (shu)
2022-12-19 08:19:04
今朝は宇治上神社の様子を詳しく見せていただきました。
ずいぶん歴史が古い神社なのですね。
それでいて、とてもきれいに維持されています。

クイズはタカノツメは分かりませんでしたが、コシアブラは分かりました。
ちょっと前に、テレビで紹介されていたのを覚えていました。

さて、話は変わりますが、昨夜大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の最終回を観ました。
幕府軍が軍議を開いた平等院の様子も映されました(もちろんセットです)。
幕府軍は民家を取り壊して筏を作り、それで宇治川を渡ったそうです。
実際は、筏に乗って宇治川を渡ったのは大将の北条泰時ら少数で、多くの兵は巨椋池近くの浅瀬を徒渉したようです。
巨椋池は干拓される前は大きな池だったようですね。
ということで、昨日紹介いただいた宇治神社あたりは、幕府軍と対峙していた上皇軍が陣を張っていたのでしょうか。
いずれにしても長い歴史を感じさせてくれますね。
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おはようございます^^ (attsu1)
2022-12-19 08:51:59
宇治上神社
平安後期に造営された本殿とは、
歴史がありすぎて、驚きます(@_@)

それでも、菟道稚郎子???
全く読めないので、検索、うじのわきいらつこ、
また難しい名前ですね^^;

左がタカノツメ(ウコギ科タカノツメ属)、右がコシアブラ
鷹の爪と言うと、唐辛子を思い浮かべる私なんですが、こんな葉なんですね、
それも、笑われるでしょうけど、鷹の爪と唐辛子、
同じものだと思っていました。
検索して知りました(T_T)
返信する
宇治上神社 (ダリアクミコ)
2022-12-19 09:49:59
なつみかんさん
お早う御座います。鳥居の中の紅葉想像しています絵になりそう少しだけ名残が。世界遺産なんですね。
井戸、時代を感じる今でも良い状態で管理され
良い感じですね!小さい神社そうですが中味が
多そう、クイックしても無理(笑)
気になる神社です後で調べて見ます。
私でも散策できような坂道、次回は新選組とともに歩いてみます、京都は辞め見られそうも無いわ~

次回楽しみにしています。
返信する
こんにちは (さざんか)
2022-12-19 13:19:57
さわらびの道の奥は宇治上神社ですか。
国宝で世界文化遺産、日本最古の神社建築とは、凄いですね。
ご祭神は昨日登場したお3人ですね。
三柱と言わなくちゃいけないのでしょうね。
手すりの無い階段は、降りる時が怖そうです。
大吉山への薄暗い道を歩いて行くと、別世界に入って行くように見えます。
落ち葉を踏む音も聞こえそうです。
何の葉か分かるなつみかんさんは凄い!
コシアブラも天ぷらは食べたことがありますが、葉の形は知りませんでした。
又違うお寺に向かわれたのですね。
お元気で羨ましいです。
返信する
日本最古の神社建築 (ピエロ)
2022-12-19 18:01:29
なつみかんさん こんばんは
宇治上神社は日本最古の神社建築なのですか。
私には見ることも無い国宝の世界文化遺産 見せて頂いてありがとうございます。
ブログを通して色んな珍しいものが見られて得した気分になりますね。
参道に続く通りは紅葉のシーズンはとても綺麗なんでしょうね。
コシアブラは春に天ぷらで食べましたがこうして一枚だけだと分かりませんね。
さざんかは綺麗!
返信する
古都京都の文化財(京都市、宇治市、大津市) (ninbu)
2022-12-19 20:07:13
なつみかんさん、こんばんは。
宇治神神社、私は初めて知った神社の名前です。
世界文化遺産なのに知らないとは恥ずかしいと思い調べました。

古都京都の文化財(京都市、宇治市、大津市)として平成6年に認められたのですね。
平等院や清水寺など17の神社やお寺全体が文化遺産ということがわかりました。

併せて宇治上神社のHPで、御祭神と創建のいわれも見てみました。
応神天皇の末の皇子であった菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)は博識聡明だった
ので、末の皇子でありながら皇太子になったのですね。

兄の大鷦鷯尊(後の仁徳天皇)と菟道稚郎子が3年間もの間、皇位を譲り合った結果
が、創建のいわれだと知りました。

自分の能力や人望不足も省みず、権力にしがみついたり、権力闘争に明け暮れる我が国
の政治家たちも、宇治上神社に参拝して反省してほしいものです。(笑)

このように、神社の創建を調べ、昔に想いを馳せるのもたまには良いかもしれませんね。
本日の、本題から脱線したコメントになり申し訳ありませんでした。m(__)m
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耳慣れた地名 (なつみかん)
2022-12-19 22:08:16
shuさん、こんばんは。
宇治橋の上流方向、平等院や塔の島などの一帯は、宇治随一の観光地です。
ただ賑やかなだけではなく、平等院を始め、歴史的な神社仏閣が数多く残っています。
宇治上神社もその一つですが、世界文化遺産に登録されるまでは、おそらく知らない人も多かったのではないかと思います。
じわじわと古代の息吹が伝わってくるような建物や、境内の雰囲気は、他に例える場所はありません。

鎌倉殿の13人、最後に宇治が出てくるとおっしゃっていたので、見てみようと思ったのですが、昨日も書いたように珍しく来客があり見られませんでした。
shuさんが詳しく説明してくださったので、前に読んだネットの説明記事とよくつながりました。
上流の方を舟で渡ったのは北条泰時ら上の人で、後の人は今の伏見港あたりを歩いて渡ったと書かれていて、うそ~と思いましたが、昔はあの辺りまで巨椋池が広がっていたのですね。
どれだけ広大な池だったんでしょう・・・
巨椋池にはハスが沢山生えており、色々な巨椋系と言われるハスの品種があるのは前に投稿した通りです。
脱線してしまいましたが、知っている地名が出てくるとなんか嬉しいですね。
リアルに宇治川でロケなどしてくれたら楽しいのですけど・・・
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簡素 (なつみかん)
2022-12-19 22:15:40
attsu1さん、こんばんは。
平安後期が一番古い神社??
と思いましたが、もっと古いのはどれもお寺なのですね。
考えてみたら、神社はある程度年が経つと「遷宮」と呼ばれる建て替えをすることが多いので、古い建物が残っていないのですね。
どうしてこの宇治上神社の本殿だけ残っているのか不思議ですが、何はともあれ大切にしたいですね。

菟道稚郎子、とうぜんのごとく変換してくれないので、コピペで記事を書きました。
最初の二文字は今も宇治の地名に残っており、「とどう」と読みます。
色々な歴史が残っていて面白いですよ~

鷹の爪と唐辛子、一緒だと思っていました><
唐辛子の一品種が鷹の爪なんですね。
確かに前唐辛子フェアを宇治市植物公園でやっていた時に、ちゃんと見ていました^^;
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案外残っています (なつみかん)
2022-12-19 22:18:55
ダリアクミコさん、こんばんは。
性懲りもなく、昨日もまた大吉山から朝日山まで歩いてきました。
もうすっかり紅葉は終わったと思いきや、まだ結構残っている場所もありましたよ。
でも途中で雪が降ってきたので、写真は撮れませんでした><

宇治上神社の井戸は、どこから湧いているのがよく分かりませんでしたが、多分「こちらで水をくんでください」の側で湧いているのでしょうね。
何度も行ってるのに、見逃していました。

次にいらしたときはぜひ宇治にもお越しくださいませ。
京都市内は多分ダリアクミコさんの方が詳しいと思いますが、宇治はちょっとくらい分かるので、ご案内しますよ~^^/
返信する
とても珍しい (なつみかん)
2022-12-19 22:30:01
さざんかさん、こんばんは。
初めて見たときは、こんな地味な建物がなぜ世界遺産?と思いましたが、神社がこんなに長く残ること自体がすごいことなんですね。
何気なく通り過ぎた拝殿も後から見たらすごい建物だったようで、宇治市民として誇りに思います^^

昨日勉強したので、宇治上神社の御祭神の関係についてはよく分かりました。
それにしても3年も位を譲り合うってちょっと長すぎなのでは・・・

大吉山は前にも書きましたが、緩いスロープの九十九折になっており、走って登る人もいるくらいです。
花はないし、紅葉もほんの少しだったのですが、タカノツメとコシアブラの葉がちょうど落ちていたので、並べて撮りました。
コシアブラの天ぷらは有名みたいですね。
葉は知っていますが、芽は知らないので、来年は春に行ってみてきます。
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