なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

烏丸半島から見た琵琶湖~水生植物公園みずの森2024/8下旬(4)

2024-09-09 05:31:56 | 植物

みずの森に車を止めたまま向かったのは琵琶湖岸。
(余談ですが、最初反対側に向かって歩き出しました。どれだけ方向音痴やねん)
約3分で湖岸に到着です。



久しぶりです。手前にびっしり生えているのは・・・


ご想像通り、ヒシです。
(奥の橋は琵琶湖大橋ですね)


2016年、ハスの終焉を目撃した時にも、かなりたくさんのヒシが生えていました。
ハスは消えましたが、ヒシは元気もりもりです。



ヒシはミソハギ科ヒシ属の一年生の水草です。
ヒシは暑さに強く、猛暑大好き。
近年の温暖化に適応して、全国の湖沼でここぞとばかり大繁殖しているようです。
琵琶湖でも例外ではなく、ますます勢いを増しているように見えました。
在来種なので、今のところ駆除対象にはなっていないようですが・・・



花は両性花で、小さいですがよく見ると可愛いです。
花が終わると、花から想像できないカチカチの実ができます。
三角錐の先が硬い棘になったような形で、忍者の撒菱に使われたとか。
こんな硬い実の中には豊富なでんぷん質があり、食用にされたそうです。

   

ヒシの実(左)と、ひっくり返った株(右)です。
根と茎が膨らんだ浮袋が見えています。
落ちていた実を一つ持って帰って玄関に飾りました。

雲が綺麗なので同じような写真を何枚も撮ってしまいました。




いや~何枚撮っても、ヒシばっかりですね(笑)
おや、湖にだれかいる?

ダイサギさん、止まりにくい所にわざわざ止まって何してるんでしょう?
目立ちたがり?


この辺りで目を湖岸の陸地に向けてみます。
コンクリで固めた歩道と湖の細い隙間に意外と花が咲いていました。


こちらはシロバナサクラタデですね。
地元ではまだぽつぽつですが、ここではまあまあ咲いていました。



お馴染みトンボくんです。体節の濃い色の部分が多いので、オオシオカラトンボでしょう。



うわっ、あまり見たくない花も少しですが咲いていました。
こちらは、ナガエツルノゲイトウ。特定外来生物です。
でも、昔行った時に比べたらずいぶん少ないです。
あの悪名高いオオバナミズキンバイに至っては、駆除に成功したのか一輪も見かけませんでした。
ホッ



倒れかかった草ですが、よく見ると葉の腋に白い花が付いています。



こちらはシロネ(シソ科シロネ属)。
日本全土の湿地に分布する在来種です。今年も見られて良かった!



ノブドウの実が色づき始めていました。
朝夕の気温差があるのかもしれませんね。



アカメガシワの実もすっかり陀羅尼介のように黒く熟していました。
それにしても暑いです。そろそろ本当に帰ることに。もう一度湖に目を向けて・・・




この場をあとにしました。
帰りは、道の駅グリーンプラザからすまに立ち寄り。
名物の青花ソフトをいただきましたよ~
友禅の下絵用の青花の色は綺麗なブルーですが、こちらはどうみても草の汁っぽい色・・・

       

でも美味しかったですよ!

ということで、今回はこれにて終了~

【撮影:2024/8/24   滋賀県草津市】 


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6 コメント

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おはようございます^^ (attsu1)
2024-09-09 06:27:28
琵琶湖、
大きいのを感じます。言われないと海と勘違いしそう~

忍者の撒菱
まさにそんな形ですね。自然の不思議を感じます。、
そして食用にもなってきたとは、驚きます
昔の人は、毒のあるもの、栄養があるもの、
お腹壊しながら、判断してきた歴史があるのを
あらためて感じます。

昨日、小さな田んぼで、写真撮っていたら、
トンボが手に止まりました(@_@)
なんでって感じだったんですが(笑)
返信する
まるで諏訪湖! (ran1005)
2024-09-09 16:09:18
何と、2024年の干支の事は頭からすっかり消えて居ます。
危ない危ない😢

琵琶湖も、ご多分に漏れず菱が大繁茂して居るのですネ!
父の実家の在る湖北の湖岸では波があり、菱の繁茂は見られません。
近年、京都行きの帰りに立ち寄って居ますがやはり湖岸では波が打ち寄せて居り
菱を見ていません。

諏訪湖では大繁茂しすぎ、観光地としての景観を損ねています。
特に入り江になっている、水が停滞している場所の繁茂が凄いです。
仰せの通り、今年は猛暑なので、その繁茂ぶりはお話にならない位です。
秋口から菱は枯れますので、緑色が茶色に変色して
もっと凄い景観になります。
菱の実は琵琶湖の菱の実と差異がある様な⁇
見る角度で違うのでしょうか?
アオバナソフト・予想外の色のソフトですネ。

https://blog.goo.ne.jp/ran10052005/s/%E8%8F%B1%E3%81%AE%E5%AE%9F
返信する
残念 (チー子)
2024-09-09 17:06:57
2016年、ハスの終焉 もうそんなになりますか
やはり蓮の花は駄目ですね
蓮の咲く時期は早朝に行きぽんぽんと音がするのを聞くのが??何の音かな

一面に咲く蓮が楽しみだったのに
返信する
日本最大の湖 (なつみかん)
2024-09-09 20:03:33
>attsu1 さんへ
こんばんは~
滋賀県は知らなくても、琵琶湖を知らない日本人はいないですよね。
attsu1さんが海と勘違いしそうとおっしゃっている今回の写真は、琵琶湖の中でも一番狭い(対岸が近い)所です。
もう少し北の方に行ったら、対岸が見えなくなり、まさに海です。

ヒシの実、本当に硬いです。
これが撒かれた場所を素足で歩いたら・・・
ううう、想像しただけでも痛そうです。
こんな実の中のでんぷんを取り出そうと考えた人もいたのですね。
以前伊賀上野に遊びに行った時に、ヒシのゆるキャラと、ヒシの実の入ったどら焼きを食べたのを思い出しました。

トンボが手にとまる・・私も以前経験があります。
ちょっと嬉しいですよね!
返信する
諏訪湖には負けてるかも (なつみかん)
2024-09-09 20:07:11
>ran1005 さんへ
>まるで諏訪湖!... への返信
こんばんは~
リンク先の過去の投稿拝見しました。
諏訪湖のヒシもすごいですね!
烏丸半島の近くのヒシも多いのですが、なんせ琵琶湖は広いので、全体としては微々たるものだと思います。
実の形ですが、諏訪湖タイプの実も落ちています。
ちょっと悪魔の顔っぽい感じなので、以前持って帰って目や口を書いて遊んだことがあります。
でもやはりヒシの実といえば今回投稿したような4方向に棘のある実ではないでしょうか。
そうでないと、踏んで痛っとならないような・・・
実の違うタイプのヒシの種類なのかもしれませんね。

茶色に変化したヒシ、ちょっと想像したくないです。
特に駆除している感じではないので、自然に任せているのでしょうか。
花は意外と可愛いですね。

青花ソフト、ブルーだったらネタになったのですが、くすんだ緑でちょっとガッカリでした・・
返信する
難しいようです (なつみかん)
2024-09-09 20:08:44
>チー子 さんへ
>残念... への返信
こんばんは~
ハスを見たいとおっしゃっていましたよね。
残念ながら、ハスは完全に無くなってしまいました。
細々とみずの森で保存しているだけです。
いつか復活すればいいのですが・・

咲く時のポンポンいう音、聞かれたことがありますか?
憧れです!
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