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なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

山野草の森の、まだまだピンクの妖精たち

2021-04-04 06:00:41 | 植物

山野草の森で出会った春の山野草たち。
昨日は甲乙付けがたいピンクのイワウメ科たちでしたが、今日はその他に出会った可愛い花をどうぞ。
最初は、最近あまり地元では見かけなくなったショウジョウバカマ。
こちらでは結構沢山咲き始めていました。



色には少し変化があり、こちらはとても薄いピンク色。
でもしいちゃんとこにあったような、白いショウジョウバカマはありませんでした。残念!


こちらは天蓋山の頂上へ行く途中で見つけたイワナシ(ツツジ科イワナシ属)です。
危うく見逃しそうなほど小さい花。


でもよく見るとこちらもとっても可愛いです。
日本固有種で、北海道から本州日本海側の山地の林縁に咲く・・・とのこと。
ここの環境には合っているのでしょうね。


葉が分厚くて結構光沢があります。葉はあるのに咲いていたのはたったの2輪だけでした。


そして最後はスプリングエフェメラルの代表、カタクリです!
早春にほんの少しの期間現れ、独特な薄紫からピンクの花を開きます。


何年か前に行ったときににも同じ場所でカタクリを見ました。
ちょうど満開のシーズンで、イメージが変わるほどあっけらかんと群生していました。
今回咲いていたのはせいぜい10輪ほどで、風情がありましたよ~


カタクリが発芽してから最初の花が咲くまで7,8年かかるそうです。
9年目くらいから花を付け、鱗茎が大きくなるとやっと毎年開花。
でも、1年のうち地上に出るのはわずか2か月足らず、残りは鱗茎の状態で地下で眠っているそう。
この花が咲くまでにそんなに長い年月がかかっているなんて、全く知りませんでした。
一つの鱗茎の寿命は40~50年もあるそうで、その間地上に花を咲かせては、地下に栄養を蓄える・・・
を繰り返すんだとか。
その鱗茎から採ったデンプンがいわゆる「片栗粉」。
今はほとんどがジャガイモデンプンですが、昔は貴重な栄養源だったようです。
それにしても勿体なさすぎ!!


いかがでしたでしょうか。
高速飛ばして行った甲斐がありました!

【撮影:2021/3/27  わち山野草の森】

コメント (12)
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