なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

ジロボウエンゴサクとキケマンの仲間たち~宇治川Weekly散歩2021/4/3 (4)

2021-04-09 05:33:16 | 植物

この時期の宇治川のお楽しみはケシ科のスプリングエフェメラル達。
宇治川畔の林縁で初めてジロボウエンゴサクを見つけたときは、感激でキャー♡となりました。
(なんだか、いつもなつみかんはキャーっ言ってますが・・・)
そろそろ咲いているはず・・・と出かけて大当たりです。
小さい生き物が手を伸ばしてぴゅーんと飛んでいるような可愛い花が沢山。


横から見たところ。長~い距の真ん中くらいに花柄がついています。
ジロボウエンゴサクは漢字で書くと次郎坊延胡索。
名前の由来は、伊勢地方でスミレを太郎坊と呼んだのに対して、同じように距が長いことから次郎坊と呼んだとか。
距を引っかけて引っ張りあいっこをしたようで、きっとどこにでも見られる花だったんでしょうね~
今は結構貴重なので勿体なくてできません。


林の終点にも・・・今年は去年より少し咲き始めが早かったようです。


さてさて、林縁には他にもケシ科キケマン属のお花が・・・
一番個体数が多いのが、どこにでも咲いていると言っていい、ムラサキケマンです。


全草に毒があり、ウスバシロチョウの食草になるというのは前に書いた通りです。
こちら結構美形ですね。
周りにぼんやり写っている白い花はセントウソウ。


少し時期が遅かったようで、群生しているところでは半分近くが枯れていました。
ムラサキケマンは花が枯れた後に実ができて地面に落ちますが、それが発芽するのは翌年春。
でもその時は花が咲かず、初夏に枯れ、地面に塊茎を残すそうです。
それが秋になって芽生え、さらに翌年の春にようやく開花!(Wikipediaに教えてもらいました)
カタクリの7年ほどではありませんが、咲くのは種が出来た翌々年なんですね。

枯れかけのムラサキケマンの群れに白い花が混じっています。



白い花はもうお馴染みのシロヤブケマン。
ムラサキケマンの色違いで、基本的に同じ種だそうです。
カテンソウのあった場所の近くで咲いていました。


他にもあちことに点々と・・・
ちなみに純白の花はユキヤブケマンというそうですよ。見たことがありませんが・・・


ということで今日は早春のケシ科キケマン属のお花特集でした。
でも肝心のキケマンはありません。
「関東以西の道端に生える」とのことですが、一度もそんな場所で見たことがありません。
どこに行ったら見られるのでしょうか??

そいうことで、キケマンの代わりに、同じ黄色のケシ科、クサノオウをどうぞ!
(ちょう、全然花の見た目ちゃうやん、というブーイングは置いといて・・・)
こちらも毒がありますが、花は可愛いですよ。



【撮影:2021/4/3  宇治川】

コメント (8)
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