仕事が終わり、いつもの池方面にお散歩。
池に近づくにつれて、空から雪が降ってきて・・・
なわけないのですが、見た感じは溶けない牡丹雪です。
風に乗ってどんどん舞い降りる雪のような白い物体。でも、周りを歩いている人たちは全然気にしていません。
なんなんだ、これは? と思っているうちに、池に着きました。
ひょっとして・・・
この写真のこんもり繁る木々。実はこの辺りでは比較的一般的なあのヤナギの仲間なんです。
オギをかき分けて近づくと、ほら、やっぱり!
見上げると、白いふわっふわの綿毛が沢山付いていました。
この木の正体はマルバヤナギ(ヤナギ科ヤナギ属)。
もう少しアップで見ると・・・
果実から綿毛が出ているのが分かりますでしょうか。
マルバヤナギは雌雄異株。この木は実が生っているので雌株です。
果実が熟すと、柳絮(りゅうじょ)という綿毛に包まれた種子が風に乗って遠くまで飛ばされるそうです。
そう、あの牡丹雪のような白いふわふわは、マルバヤナギの柳絮だったんですね。
最初の写真のマルバヤナギ、全部同じように見えますが、綿毛が付いている木と付いていない木があります。
多分雄株と雌株、両方あるのでしょうね。
マルバヤナギはこれまで宇治川や山田池でも何度となく印象深い姿を見ています。
今日は昔の写真で、マルバヤナギについてご紹介~
ヤナギの中でも葉が丸いのでマルバヤナギという名前になりました。
新芽が赤いので、アカメヤナギの別名も・・・
(2017/7 宇治川)
赤い葉と(右)、葉柄の根元に丸い托葉があるのが特徴的(右)
(いずれも2017/7 宇治川)
雄花は雌花より長いです。
(2018/4 宇治川)
山田池のほとりにも沢山のマルバヤナギが生えています。
年季の入った木の幹はごつごつひび割れ、かなりの迫力!
夕暮れ時・・・池の畔に佇むマルバヤナギ群。
そして、ここで見た光景はまさに今回地元で見かけたものと同じでした。
初夏の雪・・・
(いずれも2016/6 山田池)
もし水辺をお散歩していて、春なのに突然雪が降ってきたら、近くにヤナギの木がないか探してみてくださいね。
【撮影:最初の3枚は2020/5/17 宇治市】