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なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

花たちの国際交流~山科川2020年5月上旬(3)

2020-05-14 05:45:16 | 植物

これまでも山科川は外来種のアンテナショップみたいって書いてきました。
ヒメブタナやセイヨウミヤコグサなど、ここでしかちゃんと見たことがない花もあります。
でも昨日の黄色い花の中では、
外来種:セイヨウミヤコグサ、ブタナ、ヒメブタナ
在来種:ノゲシ、コウゾリナ
なので、外来種だけということは決してありません。

ではその他の花はどうでしょう?
一昨年初めてここで見かけ、ついに京都にも!と思ったこの花・・・


これは寄生植物のヤセウツボ(ハマウツボ科ハマウツボ属)。
地中海原産で日本にすでに定着しているそうです。
関東の方の投稿でよく拝見したので、関西には少ないのかと思っていたら、今年はあちこちでニョキニョキ。
どでかいツクシのように芽を出して・・・


こんな花を咲かせます(トリミング写真です)。
           
見ての通り葉緑素を持たず、マメ科やキク科に寄生。
特にシロツメクサが大好きで、牧草に紛れ込んでやってきたそうです。
セイヨウヒキヨモギは同じハマウツボ科でも葉緑素を持ち自分でも栄養を作っていますが、こちらは完全他力本願。
宿主の成長を阻害してしまいます。 
それがどんどん増えているのがちょっとコワい・・・
花言葉ってあるのかなと調べてみたら、「依頼心の強い」だそうで、そのままやん!

後はお馴染みさんばかりです~
もう終わりかと思っていましたが、沢山咲いていました~
シロバナマンテマ(ナデシコ科マンテマ属)です。

ちょっと毛深いヨーロッパ原産。
江戸時代に観賞用に入ってきたものが逃げ出したようです。
名前の通り普通は白ですが、ときに濃いピンクのものも・・・
可愛い!お庭に植えても全然大丈夫ですね~


もっとお馴染みさんも・・・
北米原産のハルジオン(キク科ムカシヨモギ属)です~
ザ・雑草然に生えていましたが、ちょっと乙女チックに撮ってみました!
花言葉は「追想の愛」。
 
ヒメジョオンとの違いなどは、あちこちで書き散らしているので、興味ある人は探してみてくださいね。
(って、ググったらすぐに出てきますが・・・)

お次、ちょっと花がしょぼかったけど、今年初見のキツネアザミ(キク科キツネアザミ属)
れっきとした在来種です。
花言葉、あるのかなと思って調べたら「嘘は嫌い」なんだそうで・・・
 

最後はこちら。何でしょうか~

こたえはナワシロイチゴ(バラ科キイチゴ属)です!
上から見たら星型だったんですね! 花言葉は「幸福な家庭・あなたを喜ばせる・尊重と愛情」。
キイチゴ属なので、ちゃんと赤い実がなり、ジャムにすると美味しいそうです。
去年は宇治川堤防で大量に実を採り、果実酒にしましたが、今一つでした・・・
今年もし採れたら、ジャムにしてみます。

脱線ばかりですみません。
山科川といえば外来種天国と思っていましたが、実際の出身地は、

ヨーロッパ:セイヨウミヤコグサ、ブタナ、シロバナマンテマ
地中海沿岸:ヒメブタナ、ヤセウツボ
北米   :ハルジオン
日本   :ノゲシ、コウゾリナ、キツネアザミ、ナワシロイチゴ

でした。
日本が温帯なので、やはり咲いている外来種も温帯の花が多いですね。
花たちの国際交流、仲良く共存共栄できれば今のグローバル時代にぴったり!

【撮影:2020年5月5日 京都市伏見区】

コメント (14)
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