YES MUSIC YES SALES

お気に入りの音楽や活字。その中に秘められた想いと、世の中の事、セールスの事をリンクさせて紹介していきます。

どんな音楽を感じるか?

2013-10-19 | Yukio Mishima
この時期になるとうずうずと三島の再読週間が始まります。。。11月25日まではね~ 最近市ヶ谷周辺行く事も多いし、、、あの前を通るといつも人が1970年に時間が戻るようで、、、といいながら当時私は3歳ですからね~それも北海道でしたから、、全く記憶には無いのですが、、願いが叶うなら、、当時リアルで三島文学を読みたかったですね。。 私が三島と出逢えたのは、、自分が20歳を越えてからですから、、、、ね。三島の死から20年も後になってしりました。。そしてどっぷりハマりました。。 The Beatles と同じです。。私のとっての、、、何度も何度も繰り返し繰り返し、、、年数関係なく読み返すもの、、聴き返すものの二大巨頭が三島とビートルズですね。。。 三島の文章からにじみ出るリズムが。。。たまらないんです。三島の文字は踊ります。。言葉の一つ一つが言霊として音があるように感じます・・・ まさに「音楽」です。。私の中に、、Rock やJazz などのジャンルとともにMISHIMA という「音楽」ジャンルがあるのです、、、

そんなつながりで。。。。今日は三島にはまった私の原因となった一冊がこの“音楽”です。1964年雑誌婦人公論1月号から12月号に連載され翌年1965年2月20日に中央公論社より単行本刊行されました。現行版は新潮文庫ですね。。。

これは衝撃でした。。。「仮面の告白」で脳天打たれ電撃が身体を駆け抜け、、、「金額寺」「潮騒」とメジャーどころも読みましたが、、このタイトルに引かれ購入した“音楽”  日比谷の精神科医、汐見和順のもとに20代中盤の美しき女性患者・弓川麗子が訪ねてくる・・・ 麗子が「音楽が聴こえない」と・・・・ しかしこの音楽が聴こえないというのは、、、通常のMusic のことではなく、、、同じ会社知り合った美男子の恋人・江上隆一との性行為で「オルガスムスを感じない」ことを音楽が聴こえないと・・・表現するのであった。。。 こんな不思議な患者にのめり込んでいく精神科医の汐見の心理と、、どんどん嘘を塗り固め、、核心をつかれると病院へ来なくなる麗子。。このやりとりの心の動き、描写が巧妙です。 作家で凄まじいですね。。どんな人物にでもなってしまう・・・ この医者の患者、そしてそれを取り巻く人物描写は三島の中でも希有の作品ではないでしょうか・・・・ 
そして麗子の核心をつき、、、麗子の兄を探しに、、、三谷へ・・・この当たりの成功者である汐見や麗子達と三谷に住まう人々の格差、、、 昭和30年代に入り高度経済成長の恩恵を受け、、豊かになり、、精神科医というビジネスがそれも日比谷という一等地に店舗かまえることができ。。高い治療費をわけなく支払うことができる麗子のような患者と三谷の風景描写が、、その当時の圧倒的スピードに乗っかった人と、、戦争を引きずり・・・そうなりえなかった人たちの格差・・ギャップの表現も。。三島流で貫かれております。。  しかしこの流れる文章から出る音楽が・・・・心ときめき。。読む者を魅了します。。 

私も営業という仕事をしているので、、日々「言葉」がツールになります。。 この言葉でどんな「音楽」をお客様に感じさせる事ができるか・・・・ 別に唄を歌わなくても、、、しゃべる言葉が心地よい音楽のような人と、、、音痴で雑音にしか聴こえない人がいます。。 現実には心地よい奏でる音を出してくれる人より雑音、音痴な営業担当者の方が多いのではないでしょうか・・・・ と感じてしまいます。 言葉で葉っぱにようにヒラヒラと舞うくらいでは。。。伝わらないでしょうね。言霊として伝わることを意識する。。 相手の心に響く「音楽」を奏でる気持ちでセールストークも考え組み立てないと。。。「伝える」レベルで終わると思います。「伝わる」音楽にするために。。。。 どんな言霊磨きをしていますか?  私はセールス関係やビジネス書も読みますが。。。三島を初め、、三島と同時代に活躍した日本文学の作家達を読み漁ります。。。 どんな表現、、言葉の使い方、、などなど・・・本当に参考になることが多いですね。 漢字の使い方など、、ちょっと格好良い言葉の使い方を優れた文学作品学び、、自分の言霊としてどんどん活用できるようになりましょう~

↓こちらは新潮文庫の表紙


↓私が購入した時の新潮文庫はこちらですね。。(個人的はこれが好きです)
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