だーばぁの流儀

児童文学作家・岡田なおこブログです。
全身マヒ+オストメイト・作家・アラ還ならではの日々を気ままにつづっています。

イチオシ課題図書@「愛猫家@ささめやゆき」 

2020年03月04日 | クリエーター・モード
”愛猫家“にはたまらない😺  ペットロスの方にもオススメの絵本 

ワタクシメの一家は「犬派」で、ネコのことは全然わかりませんが、
ささめやゆき先生の作品に触れ、「愛猫家は飛びつくだろうなー」と思い、ご紹介します。

※ 拙作のPRでワンちゃんネタばかり続いたので、「猫派」に嫌われないためにも(笑)書きます。

まずは・・・「ねこのチャッピー/ささめやゆき・小峰書店」

ねこのチャッピー  内容(「BOOK」データベースより)

いたいほど晴れあがった空、こころさわがせる雨、しずかな雪のふる音、木々の葉におどるひかりの風、
あのころとおなじように、時間がゆきすぎる。きみと過ごした時間は、もうもどってこない。
いま、ふと思う。あの時のことを。画家の飼い猫、チャッピーと家族との日々をあたたかなまなざしで描く。

そして、他のサイトでユニークなレビューをみつけました 👀

「ささめやさんがオジサンであることをカミングアウトした作品としても印象的うんぬん」


キャハハハハー。
何を隠そうワタクシメも、ささめや先生は天然パーマのオバサンだと思い込んでいました(爆)
昨年個展にお邪魔して、実物を見て、ビックリ 😲
あまりのショックで、こともあろうにご本人に向かって「先生はー、オジサンだったんですかぁ」と言ってしまったのです💦
ささめや先生は「よく言われるんだよ」と笑い流してくださりましたが、
「失礼なこと言っちゃったなー」「不勉強だったなー」と反省したのです。
でも「ねこのチャッピー」はご自身の日常を描かれていて、「カミングアウト本」だと知って、ホッとしました (*^^*)
読者には「性別」を明かしていなかったわけですから・・・。
個展でお会いしてからはお手紙などでお付き合いが始まりましたが、
なんせ10年以上沈んでいましたワタクシメ、一生「一読者」で終わっていたかも知れません。
そしたら「ねこのチャッピー」と出会うまで、「ささめやゆきさんは、オバサン」と思い込んでいたでしょう。
だけど、作品を鑑賞する上で、作者の性別や年齢など、どうでもいいですわね(^_-)

ささめや/ゆき 
版画家・イラストレーター・絵本作家
主な作品:『ガドルフの百合』で小学館絵画賞受賞。『真幸くあらば』で講談社出版文化賞さしえ賞、
『あしたうちにねこがくるの』で日本絵本賞、『彼岸花はきつねのかんざし』で赤い鳥さし絵賞受賞 などなど


ささめや先生は独特の画風をお持ちですが、物語の世界観を大切にして絵を描き分けられています。
でも「ねこのチャッピー」はエッセイ的な絵本のせいか、心のままに描かれた感じです。
赤ちゃんネコのチャッピーから始まり、いたずら盛りの頃のてんやわんや。
お産も経験し、壮年期になり・・・避けて通れない「老いと死」。
すべてを愛おしみ、懐かしみ、
「チャッピーと家族の歴史を描き遺したい」と、ただそれだけ、やさしさだけがじんわり伝わってきます。

この作品は「大人向け絵本」だと、ワタクシメは思います。
ペットに限らず、大切な人を亡くした方や、失恋した方の「心のばんそうこう」になるのでは?
おやすみ前に読んでいただきたい一冊です 📚



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