だーばぁの流儀

児童文学作家・岡田なおこブログです。
全身マヒ+オストメイト・作家・アラ還ならではの日々を気ままにつづっています。

“ちっちゃいばぁば”への手紙

2012年09月29日 | 日記
アメリカ在住の甥っ子・芋助から手紙が届きました。


「ちっちゃいばぁば」というのは母のことです。
「小さい」とは体のサイズではなく、芋助が物心つく頃は私の祖母も存命だったため、母=ちっちゃい〈小さい〉・祖母=おっきい〈大きい〉と呼び分けをしていたのが今も続いているのです。

ちなみに芋助と同い年の福さまは「おっきいばーば〉が亡くなってすぐに、
「ばーちゃんでいいんじゃないの?!」と言って、呼び方を変えましたが、芋助はいまでも母のことを「ちっちゃいばぁば」と呼んでいます。

芋助はアメリカ生まれのアメリカ育ちで日本語の読み書きは大の苦手ですが、母が手術をする前日手紙を書いてくれました。

ちっちゃいばぁばへ
元気にしてますか。
びょういんはさみしくないですか。
ーー中略ーー
ちゃんとごはんたべて、元気になってください。
ぼくはかみ様におねがいしています。・・・LOVE 芋助


せっかく芋助が心を込めて書いてくれたのに、妹の家のFAXもPCも壊れていて、今朝やっと届きました〈職場のPCを使ったそうです〉
地球の裏側からの手紙ですから「すぐ届くわけがない」のですが、便利な世の中に慣れていると、母が手術してからの3日間、
「早く芋助からの手紙を読ませたい」
「どうしてこんなに待たせるのよ~」
「どっかでFAX借りればいいのに」と、イライラしていました。

今日の面会の手土産№1は「芋助からの手紙」でした。


母上はフメツです(笑)

私たちが母の所へ行くと、まず母は、
「ラジオが聴こえない〈なんとかしろ〉」と訴えました。
父がラジオを直しながら、芋助からの手紙を出すと、
「メガネを取って」と母は手で合図したので、父が母にメガネをかけてあげ、ラジオを直し終えると、母は
「よく見えないから、お父さん読んで」と手紙を父に渡しました。
頼まれた父が声を出し手紙を読み始めたら、母はラジオのイヤホンを耳に入れているではありませんか!
この時ばかりは父が気の毒になり、
「あのさー。読んでくれてるんだから、ラジオは後にしなさいよ」と私は母を叱ってしまいました(笑)

いくら病人といえども・・・
夫婦といえども・・・
「節度」ってもんがあるだろう(-"-)

「入院後、元気でよかった」と言ってはおりますが・・・本日の母の「母上ぶり」には、さすがの私もあきれましたぁぁぁ。

でも今日付き添ってくれたヘルパーさんも母の様子を見て一安心。
状態に応じて相談にのってくれるので、今後の生活が徐々に見えてくる感じです。


オヤジ様が心配

前回同様、母は自分のことより父のこと、特に食生活を心配していました。
それから、例の「幻のタナコ」のことや、その他にも父が抱えている問題を全部把握していました。
元気な頃は父の片腕として、一族郎党束ねていた「母上」としては、ベッドの中で歯がゆいだろうな~と思いました。

一方「一人でお母さんを守るぞ」と意気込んでいる父ですが、「幻のタナコ」のことを母に話したりして、相変わらずお母さんに頼っているんですね(*^_^*)

「オヤジ様のためにも、母上には長生きしてよ!」と心でつぶやき帰ってきました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする