なんくるのひとりごと

日々の想いを言葉にしてみたい

昨日の裁判を振り返る

2007-04-10 19:02:59 | 日記
昨日、わが子をナイフで刺して傷害を負わせた父親の裁判にでかけた。
那覇地裁の201号室。

2時から始まった。
裁判官が入ってくると会場は全員で起立して頭をさげて裁判官を迎える。
そして重々しく裁判官の声が会場に流れる。

被告は金城あつし。
弁護人側の証人として、被告の母親と姉が出頭していた。
まず、証人席に立ち宣言をする。
それから、母親次に姉という順に証言をするのである。被告がどのような人柄なのか、暴力的な性格かどうか、結婚生活に対してなぜ、このような事件が起こったのか、原因があるとおもうか、
事件をどのように知ったか、留置所に何回面会にいったか。どんな話をしたか。被告はどのような態度だったか。被告はどのようなことを考え、伝えたか。
などが弁護士から、問われるのである。

そして母親であるあなたは彼にどのようにしたらいいとおもうか、どのようなことを望んでいるのか。弁護士が聞く。答えきれない場合には弁護士が「こうですか?」「あーですか」という答えに「はいそうです」と答えていく。

長時間、2時から始まって5時までの長い間、ずーとつづいた。もちろん、検察官も証人への質問がなされる。検察側の質問は厳しく事件の核心に迫り、なぜこのような事件が起こったか、家族として母親としてどうしたいかを聞かれるのである。

わたしは、証人(母と姉)の話を聞いていてもんもんとしていた。
事件を起こして人をしかも、娘を手にかけたこの事件の罪の重さを全く感じていないのではないかという想いでいらいらしていたのだ。
「息子に罪の重さを諭し罪の償い方を話し合いました」という答えが全くなかったことに、驚いていた。
「面会にいったときにはどんな話をしましたか」と検事。
「はい、今後社会に出たら前向きに頑張るようにいいました」と母。
「被告は母親のあなたになんといいましたか」と検事
「ごめんねー、お母さんの育て方が悪かったわけではないからといっていました」と母親。

全く、母親の返答にわたしはもやもやしたものを感じて、どうにもいたたまれない気持なのだ。
罪の意識を真ん中において、被告であることに向き合って
罪の重さを背負っているような会話ではないのだ。
しばらく家において落ち着いたらまた元の仕事に戻り社会復帰をさせたい。というのだ。

娘を妻への嫉妬のために道連れに自殺を図ったという。身勝手さをどう受け止めて話あい、罪のも長をどう感じ、どう背負いながら人生をいきるのか。そのことをしっかりと自覚してほしいと・・・。このイライラは検事も指摘していた。
そして裁判官は「あなたは母親としてちゃんと考えてますか」と大声で諭しなんと母親は「ちゃんと考えてます」と応酬までしていたのだ。

事件の重さを全く認識していない。かきながらいらいらしてきたのでもっと整理してから書きたい。

7時、もう延長保育野子どもたちも迎えがきて一人、また一人と帰る。
「また明日ねー」野ことばが闇の中へと消えていく。
さて、わたしも帰ろうかなー。

書類づくりに忙しすぎて子どもたちと接する時間がとれなかったよー。

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