なんくるのひとりごと

日々の想いを言葉にしてみたい

花冷えまだのこる東京

2007-04-30 10:12:59 | 日記
一人しかいない妹を看病するため東京世田谷明大前にて、四日目の朝を迎える。
妹は入院中のため、夜は一人狭い部屋に戻る。
私はこれまで一人暮らしの経験がない。それに引き換えこの部屋の持ち主は沖縄を離れて三十数年かなりの年月を一人で暮らしている。
京王線と井の頭線の電車が交互に走りさる。沖縄にはない音の風景だ。

今回わたしはとにかく妹に沖縄行きを納得させようと思っている。納得まではいかないにしても、説得するつもりだ。東京で思春期に心を病みながらも、生きようと頑張る人々と共に彼らの社会復帰を手伝う為のグループホームを十何年前に立ち上げた。
 東京での看護婦としての仕事で出会った人々とともに、そして当事者参加の精神障害者のグループホームを十何年前に立ち上げたが、余りにも仕事が、ハード過ぎた。寝る時間などあったのだろうか。

人が人の為に先駆的なことを成そうとしとき、必ずや起こるであろう問題が、次々に顔をだし、寝る時間を忘れさせた。と私には推測するしかない。
なぜならば。彼女の口からはグチや弱音を一度も聞かない。

彼女は、精神障害者が普通に暮らし安定している時には普通に仕
事もできる社会を、
望めば聞き入れられる社会をと願って、寝る時間すらも惜しんだ。ここにきて障害者自立法という、障害者を脅かす法律が制定され、またまた怒りが彼女の全身を包んだようです。
病と戦いながらの仕事には限界があるのです。苦しいとも不安があるとも、言わないのですが、もう十分人様のことははやったのだから、生まれた島に連れて帰りたい。
 沖縄の太陽の恵みを浴びれば元気になりそうで、連れて帰りたい。まだまだ余力を残して、沖縄に帰って欲しいと話し合いを続行中。あんなに頑固にやらねばならない仕事があると言い続けて来て彼女の中にわずかながら、里心に火が付いた感あり。

あとは病院の受け入れ先をどう見つけていくかの課題を解決するかだ。入院中の病院の医師の話し合いを続けながら情報を入手し、とにかく沖縄に連れて帰りたい。
 
東京は、昨日に続き好天に恵まれ最高の日和だが、花冷えはまだ残す。こんな天気は、誰にとっも気分のいいもので昨日は微熱はあるものの一日気分よく顔色も良く、食欲あって看病どころか、病室から合唱がながれた。
東京にて唯一、妹の近くに住みながら、仕事も妹の手助けをしているわが娘が、妹のリクエスとにこたえ歌いだしたもので、明るいお日様をみながら、しばらく尻取り歌合戦で盛り上がりました。
 
 昼寝ね時間を見計らい娘と二人で世田谷線にのり、三軒茶屋まで行き今度歩いて渋谷まての散歩を楽しむ。
みどりがまさに芽吹きのじき、気持ちのいい時間をありがとうです。さて、これからまた楽しい歌の時間もあるかな?病室へと急ぎましょ。暖かそうなので、シャワーも、髪も洗えたら気分もいいかも。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
願いがかないますように! (りっちゃん)
2007-05-01 11:15:57
まあ いっぱいの心できっと妹さんをくどいていらっしゃるのだろうな・・・と思います。きよ子さんの肩に新緑の東京の風が心地よく吹いている様子が、目に浮かびます。願いがどうぞ、かないますように!
返信する
Unknown (Unknown)
2007-05-06 12:46:05
妹も実は帰りたかったのでは・・と後で気づきました。父や母が没した後、家はどこなのでしょうか。

彼女はそんな気持で帰りたいことも言えなかったのではと。今回は助け船をだせてほっとしています。
では、りっちゃよー、わたしはどじだらけ、
また沖縄にきてね。そしてとても素敵な我が妹にも会ってあげてください。
返信する

コメントを投稿