プルニエ(フランス料理/丸の内)
閉店しました
*この時期だけのお楽しみ!東京のど真中で天然鮑のコースを
創業は大正11年。東京の中心(丸の内)で85年世界の要人をもてなしてきた迎賓の館、東京會舘。
本館2Fのレストランプルニエでは、毎年6、7月になると天然鮑を使ったお料理がメニューに加わります。
今年は開館85周年を記念して特別コースが用意されると聞き、都内に住むグル友といそいそと訪問。
トップ画像は待ち合わせもOKのラウンジです。
ウエイティングバー
窓際のテーブル
高めの天井に広々とした間取り、レストランのお濠側の一面は全てガラス張りで、皇居の緑が目に飛び込んでくる解放的なレイアウト。
ディナーの予約は、会社の終業時間との兼ね合いから18:30だったのですが、7月の初めだけあってまだまだ明るく、存分に目の前の景観を楽しむことができましたよ。
セッティング
■鮑について
ちなみにこちらで料理している鮑は房総の千倉産。ここで獲れる鮑は、他の産地のものに比べ味がまろやかで身が柔らかく甘いそうなのです。漁が解禁になってもすぐには仕入れず、じっくりと本当の旬になるのを待ってから使うので、1年のうちでもごく限られた期間しか食べることができません。
特に今年の鮑は形も良く、500g前後!と大きさもハンパではありません。調理前に鮑を見せてくれるのですが、たしかに「デカっ!!」 この大きな天然鮑を2人でいただいちゃおうというコースです。
調理法は網焼き、ロースト、蒸し焼きの3種類から好みのものを選べます。ちなみに鮑には、コラーゲン(老化を防ぎ美肌のために欠かせない)、セレン・セレニウム(ガンや抗酸化作用に有効)、タウリン(滋養強壮)が含まれており、栄養面でも非常に優れた食材だそうです。
〓いただいたお料理〓
アミューズ
鱸のフリット 甘酢あんかけ風
2種類の自家製パン
前菜
フォアグラのポアレ巨峰添え(ルビーポート風味)
ヴィシソワーズ
鮑のロースト(肝入りソース)
料理法は、網焼き(ベアルネーズソース)、ロースト(肝入りソース)、蒸し焼き(ジンジャー風味のタプナードソース)から選べます。
ベアルネーズソースは外山料理長のスペシャリテと聞いていたので心が揺れましたが、「肝入りソース」が気になって料理法は「ロースト」を選択しました。
これはとりあえず正解でした。和テイストが強い肝ソースには凝縮された海の香りがいっぱい。
ローストされて濃厚な旨みがさらに増したプリプリの鮑とは相性抜群です。
うれしいことに「お好きなだけかけて召し上がって下さい」とソースもテーブルに持って来てくれます。
しかしホントに見事な鮑でした。噛めば噛むほど甘味が出てくるのです。プリプリの食感と適度な弾力を楽しみつつ、思う存分旨みを噛みしめました。飲み込むのがもったいなくて自然とゆっくり食べるので、体にやさしいヘルシーな食材でもあるわけです。
前菜のフォアグラも甘酸っぱいポートのソースと良く合ってとても美味だったのですが、やはり鮑の前では霞んでしまいました。
ちなみに1杯まるまる食べたい場合は、アラカルトでオーダー可。16,800円だそうです。
デザート(パティシエからの贈り物)
ココナッツ風味の季節感あふれる一皿。添えられていたレッドメロンのアイスクリームがウマ~(゜д゜)!
コーヒーとプティフールアミューズ、フォアグラの前菜、本日のスープ、鮑料理、デザート、コーヒーにパンが付いて、2人で25,000円。
鮑のことだけ考えれば(ってか、それで十分ですが)相当良心的なお値段かと。
フロアスタッフの応対は非常に丁寧でソツがなく、「迎賓の舘」のレストランにふさわしい接客という印象。
料理のサーブもタイミングがドンピシャで全く危なげがありません。
このところ料理と料理の間隔が長いディナーに続けて当たったので、これが結構新鮮な感動だったりして(爆)。
今回は予約時に料理内容まだ指定してあるわけなので、当然といえば当然のことですが…。久しぶりに10%払うことに納得のいくサービスを受けた気がしました。
ピアノの生演奏もうるさすぎずとてもいい感じ。客の会話を邪魔しないよう、選曲に気を配っているのかも知れません。
食事の後、Barへ流れることを考慮し、ワインはグラスで。
シャンパン(ローランペリエ)と白ワイン(モンラッシェ)を1杯ずついただきました。
このコース用に何種類かグラスで飲めるワインが用意されていて、その辺もなかなか気が利いていると感心しました。
久々に食材を思いっきり堪能したディナー。満足満足♪
■レストラン プルニエ
□11:30~14:30 17:00~21:00
□無休
□駐車場あり 400台(共有)
□千代田区丸の内3-2-1 東京會舘本舘2F
□03-3215-2122
2013/06/01 画像6点修整、3点リサイズ、1点削除