一方、隣国にも情報部は有る
その王宮で
「何っ! それじゃ、今回の訪問使節団の中に健一とか申すものがいて、その妹を探しに来るのだとっ?」
「さようでございます、国王陛下」
「その事を当の王子は知らないのだな?」
「そのようでございます」
「あくまでも、隣国の王女が好意で誕生祝いに来てくれると思っているのだな」
「さようでございます」
「うーん、この事は予が許可しない限り、王子には言わないように、皆に言っておけ」
「承知致しました」
「それにしても、運命のいたづらは恐ろしい」
と、国王は過去を振り返る…
(続く)
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