運良く、空港で王女エミを捕まえる事が出来、
ホッとして、モハメッドに連絡した
大使館には連れて来ない方が良い、
との彼の判断で、
取りあえず、父の下宿に案内する事になった
万が一の事に配慮して、車中では、運転中のエスピーに聞こえてはマズイ話題は避けた
それにしても、先のパーティー時に顔合わせが終わっていた事が功を奏した、逃げて来た日本で出迎えられた事事態が驚きだったが、その人物が知った顔だった事で、一安心した、と王女は正直に喜んだ
下宿に着いたら、先ずは一休憩という事で、布団を延べて、寝てもらう事にした
外に出ると、モハメッドが丁度こちらに向かって来た
「国王が大変喜んで、君に感謝していると伝えて欲しい」
と、興奮して言った
父も思わぬ事で、恩を売る事になり、当惑した
「これからどうするの?」と聞くと
「政略結婚の相手側が、逃げられた腹いせに、エミを捕まえて連れ戻す」ように秘密警察に命じたらしい
そこで、外人たちには思いもよらぬところにエミを連れていって、身辺警護をしてもらいたいのだが…
と父に申し出た
「そんなところには心当たりが無いが、私の生まれ育った実家に連れていけば、田舎の村だが、両親や親戚も居て、何かと便利だが…」
と答えると
「是非そうしてもらいたい」
と彼は二つ返事で納得した
(続く)
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