中学校の前を通り掛かったら
小振りの女子生徒が一人でうつむき加減に出て来た
思わず「がんばれ!」と心で叫んだ
制服が無ければ未だ小学生といった感じのおとなしい子だった
一二秒ほど目が合った為か
「こんにちは」と小さな声が聞こえた
大きく「こんにちは!」と答えた
「不審人物には気を付けるように」と言われて来た子供の頃を思い出したのかも知れない
声のか細さがそのように物語っていた
「今度会う時には二三人で賑やかに笑っていてね」
と、子を持ったことのない自分ながら殊勝にもそう願った
通り過ぎた後も振り返って「がんばれ! 負けるな!」と小声で言ったら
不思議と目頭が熱くなった
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