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思いつくままに…

「悔恨」

2013年09月18日 | 反省します

過去を悔いるのは身分の上下に関係が無い

隣国の国王はこれまでも時々前非を悔いて来たが、今回隣国からの訪問団の目的の内に一人の女性の身元確認が含まれているとの話しを、情報部から聞き、その気持ちを新たにしている

そもそも、国際会議への参加の必要が有り、渋々訪日したのであった

その帰途、地方都市から東京へ向かう道中で小さな町を通った

ジャガーの車中から見るともなく通り過ぎる風景を見ていると、交差点の手前でボサッと焦点も無く泣きながら突っ立っている少女がいた

ちょうど車もその交差点で信号待ちして左に曲がったので、思わず「止まって!」と運転手に声を掛けてしまった

驚いて振り向いた警護の一人が「何か!?」と尋ねたので

「あの泣いている子が気になる、見て来てくれ」

「かしこまりました」

と、言って、日本語の解る別の同乗者に合図をした

少女に話し掛けて、戻って来て

「どうも記憶喪失しているようで、自分の事も分からないようです」

「それじゃ、放置出来まい、いつ車にはねられてもおかしくない、ポリススティションか最寄りの駅へでも連れていこう」

という事になって、車に乗せた


(続く)
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