こんにちは「中川ひろじ」です。

みんなのお困りごとが私のしごと

20230113 11月定例県議会危機管理建設委員会審査(危機管理部)

2024-01-04 22:01:45 | 長野県議会

○  中川委員 よろしくお願いします。前回質問をいたしまして、検討していくという回答がありました新型コロナの危機管理上の総括というものは今後どのように進めていくのか、教えてください。

○ 小野消防課長 危機管理の総括、コロナの総括ということですが、現在、来年度の予算要求のほうに原課といたしまして、財政のほうに要求しておりまして、それについて、今までの1波から8波までの振り返り、また経済情勢をどういうふうにやってきたかという振り返り、それからそれを基に今後どうしていくかという行動計画というのを今度国でもつくるのですが、その地方版ということで都道府県もつくるということですので、その振り返りを基にその行動計画もつくっていこうというようなことで、今後、起こるであろう未知のウイルスに対しても対応できるようにしていきたいと考えているところでございます。

○  中川委員 その際、県庁でやるときに大事なことは、各部局との連携の在り方ということも、ぜひ総括の視点に加えてほしいと思っています。

    これは農政部の中で議論をしてきたことですけれども、発生当時、防護服もマスクも全然足りないという状況のときに、たまたまですが、私が松本家畜保健衛生所に行ったら、そこに防護服、マスク、ゴーグルなどが1万5,000個あったわけです。これは何だと聞いたら、豚熱に対応するために、もう少しで消費期限切れになるものを東京都から頂いたものだと。何でそれを、今コロナでこんなに困っているときに使わないんだということで、健康福祉部に連絡して、急遽それを使えるように融通をしたと。

    ただ、そのうちに国の予算で買ったものがあったんです。国で買ったものは国にお伺いを立てないと動かすことができないということがあって、これもすぐに国へ、農水省に問い合わせて使えるようにしろと、指示を出せというふうに要求して動かすことができるようになった。後で買っておいてくださいというおまけはついているんですけれども。

    そういうことも実は現場であったんです。そういう横の、それぞれのところで対応したこともあるので、ぜひ連携してそんな視点での総括をお願いしたいのが一つです。

    それから、もう一つは変異ということについての科学的な知見があまりにも少な過ぎたということが、私はあったと思うんです。危機管理上のこととして捉えた場合に、やっぱり変異というものがどういうふうに起こって、そして変異の結果、ウイルスの歴史から言うと、やっぱり毒性が下がっていくんです。そういうことからいくと、情報発信というところでいっても、やはりちょっと考えなければいけないことがあったと私は思っています。

    一つは、情報発信は病床の使用率で、いかに今、危ないかということを危機管理的に訴えてきたわけです。ですが、やっぱり1次から8次まで感染者数と入院者数を比較すると圧倒的に違うわけです。1次、2次のときには50%の方が入院しているんです。感染した人のうちの50%です。7次、8次に行くと2%、3%だったわけです。

    そういう意味で、総括ですから、実際これだけの感染者がいて入院者がこうだった。つまり人数からいっても、変異はあって、変異の結果として入院に至るまでの数がだんだんに減ってきた。つまり、これは健康福祉上のことになるんですが、毒性が少なくなってきているということは、振り返りの中でもきちんとそこは位置づけておく必要があるということです。

    それから、そのためには何をすればいいかということです。私は、これは本会議の中でも言っていますけれども、この新興感染症への対策はワンヘルスという考え方が大事で、つまり元は中国のコウモリかどうかは分かりませんけれども、新しいウイルスが出た。でも、それはすぐに人間に感染するわけではありません。動物に感染をし、あるいは渡り鳥に感染し、そして家畜に感染し、その中で変異を続けるわけです。変異を続けてきて、最終的に人間に感染するように変異していくわけです。

    そういう意味で、自然環境、それから動物、そして人間、この三つの環境というものをきちんとトータルとして考えていく、そういうシステムをつくっていく必要があるという総括も、私は危機管理上からも必要なことだというふうに思うんです。

    実は、福岡県が県でワンヘルスの条例をつくっていて、これは獣医師会が主導しているんですけれども、ワンヘルス条例をつくって、そういう体制づくりをかねてから進めてきていました。ぜひそんな観点も加えていただきたい。

    時間がないので、もう言いたいことだけ全部言います。あと、緊急事態宣言下の1か月の時期がありましたね。当初の時期。あのときの対応ということも、学校の閉鎖については教育委員会にその判断が任されて、少しばらつきがあった。でも、それは教育委員会それぞれの判断だからそれは当然かもしれない。でも、その基準となるべきことをもう少しきちんと言うべきだったというふうに私は思っています。

    そんな観点も含めて、やはり総括して、単純に振り返りをして云々じゃなくて、長野県は長野県としてやってきたことがあるわけですから、総括の視点ということをしっかり定めて、この新型コロナの総括をしていくということが大事だというふうに思いますので、所見を伺って質問を終わります。

○  小野消防課長 今、委員から数々の御提案をいただきまして、ありがとうございます。

    今、言われた点はもっともだと思います。特に他部局との連携、それから変異株も、例えば重症化する株であったりとか、または感染力の強い株、それぞれ違ってきて、それぞれの対応、危機管理部、それから健康福祉部で、その都度手探りの部分があったかと思いますが、そういうところをどうやっていったらいいかということをきちんと残していきたいと考えているところでございます。

    ありがとうございました。

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