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改革・新風安曇野市視察「あずみん」

2014-01-30 19:45:55 | 公共交通
 
長野県議会改革・新風の安曇野市視察二日目は、安曇野市が企画し安曇野市社協が運営するデマンドタクシー「あずみん」。
平成17年に近隣5町村が合併して誕生した安曇野市の地域公共交通をどうするか住民アンケートを行い、ワークショップを重ねる中で、合併前の堀金村で実施していたデマンドタクシーがこの地域には最も適合しているとして平成19年に試行運行、平成20年に実証運行平成23年から本格運行し、これまでの利用者数は50万人を超え、国土交通大臣から地域公共交通活性化・再生優良団体表彰を受けています。

あずみんの運行は、徹底して住民目線で行われていること、「行きたい所へ行けているのか」、車両はプロのタクシーにお願いしているが配車は社協が運営するオペレーターが10人で行っている、クレーム対応をしっかりやるなどの特徴をもっています。

利用者はあらかじめ登録して、利用する時間帯の30分以上前に受付センターへ電話する⇒お名前・電話番号・利用日・時間帯・送迎場所を話すと、受け付けセンターから「〇〇さんですね。今日の10時便の予約を受け付けました。ご自宅でお待ちください」と応答がある⇒目的地に向かって一番遠い人から迎えに行き、乗車時に大人300円・障害者小学生100円を運転手に払う⇒目的地に向かう途中他の利用者や、目的地も順番に回りながら移動して目的地に到着する。

旧町村の同一エリアや豊科共通エリア内であれば1乗車300円。他エリアへは一端共通エリアへ出て、そこから目的のエリアへ乗り換えるため600円かかる。

14台をこれまでの実績に応じて配車を行っているが、予約がいっぱいで乗れないこともある。

運行時間は8時便~16時便まで延べ1日126台を動かす。デマンドが動いていない朝の6:30~8:00と夕方17:00~19:30はデマンド車両を利用して、主要JR駅間の定時定路線を走らせている。

財政収支はタクシーの委託費+受付センター費用=9600万円の支出に対して、運賃収入+国庫補助金3900万円の収入で市が5700万円を負担にしている。

これまでの利用状況は、60代以上の利用者が年代別では8割近い。障害者の利用も3分の1であり、いわゆる交通弱者である高齢者と障害者の文字通り足となっていることから、社協が運行主体となっている意味がある。

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