頑張れ、HHKB英語配列!
予想に反してHHKBは日本語配列ユーザが多いことが分かったので、英語配列愛用者の一人として、HHKB英語配列の利用者を少しでも増やしたくなりました。そこでHHKB英語配列を便利に使うTipsをお伝えしたいと思います。
Windowsの場合
HHKB英語配列でよく批判される点の一つが日本語変換関連の操作ではないでしょうか。しかし、ちょっとした工夫で日本語配列と遜色ない操作性に出来ます。利用するプラットフォームがWindowsの場合は、以下の準備を行った上でHHKB英語配列を使ってみて下さい。
- DIPスイッチでWindowsモードに設定
- e.g. HHKB Professional HYBRID Type-S(以下、HYBRID Type-S)であればSW1=ON、SW2=OFF
- DIPスイッチでDeleteキーをBS(バックスペース)に設定
- e.g. HYBRID Type-SであればSW3=ON
- DIPスイッチでAltキーと◇キーを入れ替え
- e.g. HYBRID Type-SであればSW5=ON
- alt-ime-ahk.exeをインストール
- DIPスイッチの設定によりAltキーを割り当てた左右の◇キーを押すだけで、英数字の入力と全角入力が切り替えられる
macOSの場合
一方、macOSの場合は、以下の設定を行うと最高に便利にHHKB英語配列を使うことが出来ます。
- DIPスイッチでMacモードに設定
- e.g. HYBRID Type-SであればSW1=OFF、SW2=ON
- DIPスイッチでDeleteキーをBS(バックスペース)に設定
- e.g. HYBRID Type-SであればSW3=ON
- ⌘英かなをインストール
- 左右の⌘キーを押すだけで、Macの日本語キーボード同様に英数字と全角の入力が切り替えられる
カーソル移動はすぐ慣れるので心配無用
HHKBの英語配列と日本語配列の比較でよく話題になるのが独立したカーソルキーの有無です。確かにカーソルキーがないパソコン用のキーボードなんて珍しいですから、初めてHHKBを検討するときは躊躇してしまうのは分かります。ただ、数日も使っていればすぐに慣れます。多少相性が悪かったとしても1か月もすれば慣れるのではないでしょうか。もともとHHKBとはまったく無縁だった僕も、今や特に意識しなくてもカーソル移動が問題なく出来るようになっています。どうしても不安なようであれば、HHKBをレンタルできるサービスもあるようなので試用してみるのも良いかも知れません。
一般的な事務作業でカーソルキーの使用頻度は高いのか?
そもそもオフィスワークでカーソルキーをさわる頻度は、他の文字キーに比べたらかなり低いと思います。Excelを多用される方などはカーソルキーの使用頻度が高そうな気もしますが、そういう方はテンキーのないHHKBなど選ばないでしょう。HHKBが候補に挙がる時点で、頻繁なカーソル移動が必要な操作は心配するほど多くないはずです。またMacユーザであれば、いわゆるEmacsライクなショートカットが使えるので、Ctrlキーと英字キーを組み合わせることでも代用可能です。
もしもデフォルトのキーアサインでカーソル移動がしづらいようであれば、HHKBにはキーマップ変更ツールが用意されていますので、これを使って好きなようにカーソルキーを割り当ててしまいましょう。「Fn + W/A/S/D」等にしてしまえば、オンラインゲームばりの反応速度でカーソル移動できることでしょう。
少ないキー数で余裕のあるレイアウトの英語配列
皆さんがよく問題視するカーソルキーの件が解決してしまえば、キー数が少ない英語配列はむしろメリットの方が多いのではないでしょうか。日本語配列のようにスペースキーの左右に小さなキーが乱立しているとタイプミスを誘発しそうですが、英語配列の場合は十分な長さのスペースバーが中央に鎮座し、これまたサイズ感十分の◇キーやAltキーが脇を固めます。一つ一つのキーが十分なサイズを保ちつつ、無理のないレイアウトで配置されていることが英語配列最大のメリットであり、使いやすさの秘訣だと考えます。
皆が慣れ親しんだ日本語配列には利点がたくさんあります。しかし、それと同じくらいHHKBならではの英語配列も魅力にあふれていますので、ぜひ検討候補に入れてみて下さい。
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