木めぐり像めぐり

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鳥取城跡にある仁風閣(じんぷうかく)

2013-03-17 14:57:50 | 散歩

 この仁風閣は、明治40年5月、鳥取池田家の大14代当主池田仲博侯爵が、宮内省匠頭であった片山東熊博士に依頼し、工部大学校で片山博士の後輩にあたる鳥取市出身の橋本平蔵工学士が監督し、わずか8ヶ月で完成したそうです。建築費は約4万4千円、当時の市役所の年間予算は5万円、完成と同時に仁風閣は、時の皇太子殿下(のちの大正天皇)の山陰地方行啓の宿舎として使用されました。このとき随行した海軍大将東郷平八郎の命名されました。
 大正年間に入って、市の公会堂、県の迎賓館など使用、昭和18年鳥取震災の際、屋上の煙突が折損落下し、スレート屋根に葺き替えられ、昭和24年から47年まで、県立科学博物館として使用され、昭和48年県立博物館が別に造られたことにともない、県から鳥取市に譲渡され昭和49年から3年間、約2億円で修理復元を行い、昭和51年、文化の日から公開されました。」
 この建築物をみて、ジョサイヤ・コンドルの建てた東京都上野にある岩崎邸(2006.7.31の私のブログの参照)、桑名市の六華苑(2011.4.2のブログ参照)と似ていると思いませんか。設計した片山博士は、ジョサイヤ・コンドルの弟子だからです。皇太子の行啓に間に合わせるために建築期間が8ヶ月という短期間で建てざるをえなかったのかも知れません。そのためか、師匠の立てた建築物と比較すると、はるかに師匠のほうがすぐれていると思いました。2枚目の写真は、鳥取城跡のなかにある二ノ丸跡から撮りました。
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