漢字では怯えると書くようであるが、これは実体のないものを怖がる場合が多いようだ。
というのも、現在癌かどうかはわからず、仮に癌だとわかった場合には、腹も決まるかも知れないからである。
では癌になって死ぬのが怖いかというと決してそうではない。
はっきり言えば、もういつ死んでもよいくらいである。
しかし、それには「但し」が付くところが残念である。
もし妻より先に死んだ場合には、妻は1日もひとりで生活できないからである。
かといって、子供達も、現在の生活が精一杯で、とても妻の介護までできないからである。
そこが一番の問題であり、もし妻が先になくなっていたら、いつ死んでも惜しくない命である。