猫のキキとヒゲおじさんのあんじゃあない毎日

『あんじゃあない』って、心配ない、大丈夫っていう群馬の言葉、いい歳こいたキキとおヒゲのどうってことない前橋の暮らしです

小春日和の日曜日は、私は桃ノ木川を自転車で走って巨樹や水鳥に出会ってたのですが、吉駒はオルガニストとコラボしてました。

2020-11-15 21:55:17 | あんじゃあない毎日

桃ノ木川の日本一のアカメヤナギの樹です。
環境省の巨樹・巨木林データベースに登録されているアカメヤナギの中では最大です。
小春日和の日曜日、桃ノ木川を走ってきました。

  自宅から桃ノ木川と赤城白川の合流のある山形公園まで行って桃ノ木川サイクリングロードへ入りました。赤城山は霞の中でボーっとしてました。ここから15キロメートル先の伊勢崎市民病院脇にある伊勢崎市の西部公園まで走りました。風も弱く、快適な運動でした。

  西部公園の隅っこで休憩していたら、目の前にセキレイが一羽舞い降りました。あいさつに来たみたいでした。前橋の広瀬川が水止めの最中で、桃ノ木川への利根川からの給水も少ないらしく、桃ノ木川と伊勢崎の広瀬川の流水はいつもに比べるてとても少なかったです。まずは、出会った鳥たちの話からしましょうか…

 

  
アオサギに出会いました。一羽でなく、何羽にも出会いました。どれも、水際や、藪や。土手でじっと固まっていました。静かな鳥です。動かないので見落としているのもいたと思います。

 
帰りに野中町当たりの田んぼで、トラクターの後について歩いているアオサギに出会いました。トラクターは、田起こしの後、麦の種をまくために土を細かく砕く作業をしているのですが、どうやら土を撹拌するとサギの餌が出てくるみたい、それを狙って後ろについて歩いているんですね。
GoToキャンペーンの割引やポイントにつられている私たちの姿を想っちゃいました…

 

  河原にも木が生えてます。面白い木を見っけました。
左はブラシの木、オーストラリア原産の園芸種です。右はどう見てもロウヤガキ(老爺柿)ですよね、盆栽で楽しむ中国原産の食べられない柿です。勝手に生えるはずはないですから、植えたんですよね、誰かが…

  ベニカタバミが咲いてました。アメリカセンダングサも咲いてました。どっちも帰化植物ですね。

  左はアワダチソウかな、これも帰化植物ですよね。右の赤いのは帰化植物のアカツメクサ、黄色いのはニガナかな…
いずれにしても河原は帰化植物の天国ですよね。そこに更に外国産の木を植える人がいるからすごいです。

 

 
口直しに渡り鳥のカモたちです。左はヒドリガモ、右はキンクロハジロです。まだ数は少ないですが、冷え込みがきつくなると数も増えます。

 
緑色の頭はマガモのオスです。一緒しているのはメスですね。(マガモは誤りです。友人のAkihisa Kasukawaさんから「これはもっと綺麗で珍しいヨシガモ。美しい。よく撮れましたね」との指摘をいただきました。図鑑と照合したところ、首の輪、胸毛、翼の羽等々、マガモと異なります。確かにヨシガモです。過去にとったsy審もチェックしましたが、私が撮った初めてのヨシガモでした。お詫びして訂正します)
昨日はコガモの姿は見ませんでした。
真っ白なのはダイサギです、渡り鳥ではありません。

 

  河原の中や堤防には大きな植物群落がたくさん見られます。左はチガヤですよね。右は枯れたアメリカセンダングサ、引っ付き虫の危険地帯です。

  左は川の中のアシです。右は河原から土手にかけてのススキです。きれいです。

  これは、クコの群落だと思うのです。アレチウリを駆除した後に生えてきたみたいです。季節感が失われます。


伊勢崎の西部公園からの折り返しは、写真を撮りながらゆっくりと走ってきました。今度は下流側から見たアカメヤナギの巨樹、日本一なんです、素敵ですよね。

 

 帰りは山形公園まで行かないで、野中の田んぼに出ました。ここはもう麦の種蒔きがすんだみたいです。これから年末にかけて、田んぼはだんだんに緑になって行きます。

  写真を撮っている足元には、ホトケノザやナズナの花が咲いていました。


この小さな花はキュウリグサかな、春の花ですよね。

ということで、32㎞を自転車で走って運動した日曜日でした。

 


吉駒はというと、前橋テルサのホールでオルガニストの橘ゆりさんの電子オルガン演奏とコラボレーションしてました。写真は今朝の上毛新聞の記事です。

 

 家に戻って、シャワーを浴びて、うがいをして、着替えをしてから遅い昼食、食休みの後に体温計ったら36.7℃で異常なし、それなので、前日にいただいた野菜の片付けをすることにしました。ひろげてみたら、大根、赤大根、下仁田ネギ、普通のネギ、サツマイモ、ニンジンと人参葉、そしてキャベツ、ありがとうございます、ごちそうさまです。

 ネギは葉をたたんで新聞紙でしっかり包んで、大根と赤大根は葉を切り離して根だけ新聞で包んで、キャベツはビニール袋に収めて、それぞれの収納場所に片づけました。

 この人参素敵でしょ、青井食堂の浩美さんのパートナーが実家の菜園から収穫してきたのだというのですが…
そいで、大根葉はすぐに細かく刻んでもみ漬けに加工しました。

  人参葉は水に漬けてシャキッとさせてから、2分ほどさっと茹でて水にさらしました。その間に、胡桃とニンニクを刻んで、茹でた人参葉は固く絞ってからみじん切りにしました。これに、オリーブオイルと塩を加えて、ブレンダーでよく撹拌して砕いて混ぜ合わせるのです。

 緑色のペースト、人参葉のジェノベーゼが出来上がりました。広口瓶に詰めて冷蔵庫で保存すると10日ほどは保存できます。パスタのソースにはもちろん、肉料理にも魚料理にもサラダにも使えます。

早速夕食でスパゲッティーのソースに人参葉のジェノベーゼを使ったのですが、申し訳ないことに写真を取り損ないました。ソースだけ見てやってください。今夜あらためて、人参葉のジェノベーゼを使った料理を作ります。

 

11月15日の体温 7:40 36.5℃  14:00 36.7℃  22:00 36.9℃
     今朝の血圧 7:40 最高 124  最低 73
     今朝の体温 7:40 36.0 ℃

 若柳吉駒でございます。4月12日に開催を予定しておりました第77回美登利会につきましては、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて延期してまいりましたが、秋になりましても、お客様に足をお運びいただくうえでいろいろな心配が解消できませんことから、来年の春まで延期させていただくことといたしました。誠に申し訳なく存じますが、どうぞお許しの上、来春の開催までのお待ちをお願い申し上げます。

第76回美登利会と三代目吉駒襲名リサイタルの舞台はこちらでご覧いただけます
お稽古場は前橋市城東町、詳しくはこちらをご覧ください


貂太郎さんが描き、信吉さんが詠んだ片町、馬場川通りに素敵な予感、「白井屋ホテルの感想②」です。おまけに今日も赤城の寝牛…

2020-11-15 07:35:01 | あんじゃあない毎日

福田貂太郎(1905~1999)が描いた馬場川通、料亭岡源の玄関口です。
「明治末期の旗楼岡源の光景也」と書かれていますから、100年ちょっと前の馬場川通です。

 福田貂太郎さんが描いた岡源はこの場所にありました。馬場川通と千代田通の角、群馬銀行前橋支店の裏口の馬場川に面したところです。隣の木造の建物は、かつて「清元」という旅館、その先のビルは喫茶店「小町」のビルです。

 
絵の左下のところの書き込みを読んでみましょう。

……明治末期の料亭「岡源」の風景です。子どもの頃、この通りを毎日のように通りました。そのたびに、眺めていたこの建物の記憶は、薄れたとはいえ、今でも眼の底に焼きついています。
最近訪ねてこられた人に、岡源の店の写真を見せられ、懐かしさに胸がふくらみました。川をのぞいては、流れの音を聞き、泥土の道を駆け回った少年の日に引き戻された気持ちになりました。そして、にわかに絵心がわいて、写真に記憶を加えて、この絵を描きました。

今風の言葉に書き直すとこんな感じのことが書かれています。
福田貂太郎さんにとって、前橋空襲で焼失した岡源の建物は、馬場川通の風景の記憶そのものなんですね。


こちらは詩人の伊藤新吉さんの俳句です。前橋に来るといつも立ち寄ってコーヒーを飲んでいた喫茶店小町に残された句です。

「なんか書くものないかな」って、コーヒーをすすってた伊藤さんに声をかけられ、「お手元の本に書いて構いません…」と答えたら、本の表紙裏にこの句を書かれたと、店主の北原雄一郎さんから聞きました。
「古き日の馬場川通り也」、詩人にとって、馬場川通の遠い記憶はとっても大事そうです。

 馬場川通は、昔の利根川の河岸段丘の下にある通りです。南側はがけ地になっていますから、本町通へ出る道はみんな上りの坂道です。伊藤さんの句に出てくる「片町」というのは、崖地や川なんかで片側が利用できない地形で、片側だけに屋並みが連なっている街のことをいうのですね。馬場川通は前橋では珍しい崖下にできた片町なのです。
崖下の街は、かつては花街だったんです。戦前、糸繭の取引が最盛期の頃には、200人を超す芸妓がいたって聞いています。三代目吉駒の祖母の初代吉駒とその娘の二代目吉駒は、そんな花柳界の舞踊の師匠だったんです。

 
そんな馬場川通に新しい風景が生まれました。白井屋ホテルです。
片町に新しい土手の風景ができました。この風景、造っているときからすごく気に入っていました。いいなって、思い続けていて、出来上がったのを見るとさらに素敵です。
きっと、何十年かが過ぎた時に、今はまだ乳飲み子のアーティストたちが、この風景に刺激されて作品を作ってくれる気がします。新しい詩や歌も生まれると思います。

 まちは揺り籠だって思います。一人一人の人やそこに集う仲間たちをはぐくむふ卵器みたいなものです。そこから新しい何かが生まれ育ち、どこかへ飛び立ってゆきます。白井屋ホテルの土手の風景を見ていると、何か素敵なものが生まれ育つ予感がします。
「白井屋ホテルの感想②」は、素敵な予感です。

 

  
まちの道端は、あっちもこっちも小菊の花です。きれいです。

 
帰りに通った正幸寺で、擬宝珠の上にとまっているジョウビタキに出会いました。北から渡ってきた冬鳥、美しい鳥です。

 

 家に戻ってごちゃごちゃしてたら、COCOが猫窓から見ている風景が夕暮れ近くになっていました。時計を見たら3時50分、慌ててカメラを持って飛び出しました。

 午後4時前、城東町5丁目の市営住宅の外階段の踊り場から見た赤城山です。時間がないので一番近いビューポイントを選びました。風が吹いていましたので、稜線がすごくくっきりと見えていました。赤城の寝牛が見られそうです。
16時5分の赤城山、鍋割の影が牛の頭になりました。


5分後の16時10分です。影の形が微妙に変化して行きます。


16時15分、これでは牛の頭に見えないかな…、最初の16時5分のが一番牛の頭らしく見えたような気がします。
ただ、もっと西よりの地点から眺めないと、鍋割全体が牛の身体に見えるような「赤城の寝牛」にならないようです。前橋の市街地でも、利根川寄りの方が良いみたいですよ。

 
赤城の寝牛を眺めてたら、すぐ下の家の塀の上を黒白の猫が通って行きました。赤城山の西側には、谷川岳も遠望できました。雪はだいぶとけてしまったみたいですね、暖かかったですから。

 

 夕食は煮込みおでんでした。でもね、お腹が空いていたので写真を撮らずに食べちゃいました。食べ残しの写真です。

  
制作途中の写真がありましたのでご覧ください。袋は二種類、牛肉と野菜、おろし蓮根と銀杏です。それとキャベツロールです。昆布も巻きました。大根、玉子、こんにゃく、はんぺん、さつま揚げ、ごぼう天、つみれも入っていたんです。

 

11月14日の体温 7:40 36.5℃  15:00 36.6℃  22:00 36.7℃
     今朝の血圧 7:40 最高 129  最低 71 
     今朝の体温 7:40 36.5 ℃

 若柳吉駒でございます。4月12日に開催を予定しておりました第77回美登利会につきましては、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて延期してまいりましたが、秋になりましても、お客様に足をお運びいただくうえでいろいろな心配が解消できませんことから、来年の春まで延期させていただくことといたしました。誠に申し訳なく存じますが、どうぞお許しの上、来春の開催までのお待ちをお願い申し上げます。

第76回美登利会と三代目吉駒襲名リサイタルの舞台はこちらでご覧いただけます
お稽古場は前橋市城東町、詳しくはこちらをご覧ください