猫のキキとヒゲおじさんのあんじゃあない毎日

『あんじゃあない』って、心配ない、大丈夫っていう群馬の言葉、いい歳こいたキキとおヒゲのどうってことない前橋の暮らしです

歯医者さんの紅葉、酉の市の熊野神社の冬桜、そして「失いかけ 」の最初は「型板ガラス」です

2020-11-03 07:20:39 | あんじゃあない毎日

私のどうしようもなくガタガタになった歯の面倒を見てくれている石原総合歯科の院長さんが世話しているカエデです。今年も見事に色づきました。きれいなものです。

 午前10時、エントランスにボサ菊が飾られた石原総合歯科へ出向きました。
「固定は大丈夫です。歯茎に少し炎症がありますので洗浄して様子を見ましょう」という診断、歯科衛生士さんが歯と歯茎の洗浄をしてくれました。少々痛かったです。次回は、一ヶ月後ということになりました。

 

 
歯医者の次は、11時からDroitの広瀬川シルクスタジオでトレーニングです。
片足立ちしてもう一方の足でボールを転がす運動がうまくできません。左足で立っているときよりも、右足で立っているときの方が更に出来が悪いのです。簡単そうに見える運動でも、今の私にはすごく難しいことがあります。しっかりトレーニングして…

 


12時半過ぎ、冬桜が咲く熊野神社へユキ子さんとお参りです。昨日は一の酉、熊野神社に酉の市が立つ日です。

  
鳥居前では縁起物の熊手が売られ、鳥居をくぐる前に検温を受けて、それからお参りです。熊野さまのお札に付けられている小さな熊手を作る道具類が飾られていました。今年のお酉まつりは例年よりも少し規模縮小されたみたいですけど、お参りの皆さんは結構な数になっている感じでした。

  拝殿脇の冬桜もきれいに咲いていました。参拝して、お札を請けて、お土産に七福神あられをいただいてきました。今日は、弁天通の大蓮寺の弁財天の例大祭の日です。ユキ子さんはお札を請けに、私は健康を授かっているお礼にお参りします。
「辛みそラーメンが食べたい」というユキ子さんの希望で、青井食堂に寄ってお昼をいただきました。

 

 <11月の初めはお参りばっかじゃないのよ。「まえばしこネコふぇす2020」が元気21の中にあるこども図書館で8日まで開かれています。前橋市立図書館のホームページの案内を見てね。
それから、おヒゲが昨日言っていた「失いかけているもの…」の第1弾、早速やります…>


<昨日の記事に出てきたこの建物、もう使われていません。飲み屋さんだったんです。ずいぶん前に閉店してしまっていますけどね。篠竹の格子が入った丸窓、昭和30代後半の居酒屋建築のようです。でもね、おひげが気にしている失いかけているものは建物でなく、窓に使われているガラス板なんです。「失いかけ その1」は型板ガラスです。


<篠竹の格子の入った丸窓のガラスは、竹の葉の模様が入っています。今はほとんど生産されていない「型板ガラス」という模様入りの板ガラスです。「大阪板硝子販売」という会社のHPに、この型板ガラスに関するデータが集められています。そこには、こんなことが書かれているんですよ。
1960年代初旬頃、国内の板ガラス生産工程においてフロート法が導入されました。中旬に入ると、板ガラスメーカーの競争により、型板ガラスの模様戦争が勃発しました。
当時、各々のメーカーによって生産された、多種類の型板ガラス。今日では、生産が中止された品々が大半を占め、現在、住居の窓などに納まっているものを除いては、市場には残っているものは少なく、また、品種を調査することさえ困難な品物も有ります

  
<この居酒屋さんの建物にはさ、三種類の型板ガラスが使われているんです。左から、「ささ」(日本板硝子製)、「みどり」(日本板硝子製)、「ちぐさ」(日本板硝子製)です。模様の名前や製造元は大阪板ガラス販売の「型板ガラス模様」で同定したんです。>


<居酒屋の建物の脇は細い路地になっています。十数軒の小さな家が密集した路地、まだ数軒人の暮らしがある家が残ってます。この路地にはほかにも型板ガラスが使われている窓や戸があります>

  
<「のみち」(旭硝子製)、空からみた田んぼの風景の図案だいね、「夜空」(日本板硝子製)、星がちりばめられて、そして3枚目は分かりません。今はもう生産されていない型板ガラス、建物とともに間もなく消えてしまうことになりそうです。
1960年代といえば、前橋空襲による焼け野原から立ち上がったこのまちが、戦災復興を成し遂げつつあるころです。経済的にはまだとても苦しく余裕なんかない中での、ささやかなおしゃれだったのかもしれないですよね…>

  
<おヒゲんちの近くのもう人の暮らしが消えた家にもこんなガラスがはまっていましたよ。「きらら」(日本板硝子製)と「みずわ」(旭硝子製)ですね。失いかけのジジイのおひげが見っけた9種類の型板ガラス、今日の「失いかけ その1 型板ガラス」でした>

 

 ガラスだけでなく、こういう路地も失われます。でも、ここに暮らす皆さんが、もっと安全で良好な環境の中で生活することができるのであれば、古い路地が消えることには必然性を感じます。そのこととは別に、工業製品も時代の産物、型板ガラスは1960年代から70年代を代表する街の風景の素材となった工業製品なんですね…

 

  
夕食は中華料理にしました。熊野さまへお参りしてから、JAファーマーズ朝日町店の直売所で野菜をしっかり買い込んできましたので。スープ代わりに白菜のミルク煮、サラダは、レタス、トマト、芋がら、ラディッシュ、シメジ、アスパラ菜の花で、ソースはゴマ風味です。それと豚レバーとアスパラ菜のにんにく醤油炒めです。

  それから、麻婆豆腐、ブロッコリーの茎と豚ひき肉の甜面醤炒め、モロッコインゲン、芋がらと椎茸のきんぴら風です。それに十六穀米の飯でした。使った野菜は18種類でした。生産者の皆さん、おいしい野菜ごちそうさまでした。

 

11月2日の体温 7:30 36.7℃  14:00 36.5℃  22:30 36.6℃
     血圧  最高 114  最低 70 
     今朝の体温 7:30 36.5℃

 

 若柳吉駒でございます。4月12日に開催を予定しておりました第77回美登利会につきましては、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて延期してまいりましたが、秋になりましても、お客様に足をお運びいただくうえでいろいろな心配が解消できませんことから、来年の春まで延期させていただくことといたしました。誠に申し訳なく存じますが、どうぞお許しの上、来春の開催までのお待ちをお願い申し上げます。

第76回美登利会と三代目吉駒襲名リサイタルの舞台はこちらでご覧いただけます
お稽古場は前橋市城東町、詳しくはこちらをご覧ください