猫のキキとヒゲおじさんのあんじゃあない毎日

『あんじゃあない』って、心配ない、大丈夫っていう群馬の言葉、いい歳こいたキキとおヒゲのどうってことない前橋の暮らしです

秋色の濃くなった近所を散歩してたら、素敵なアート展にひょいと出会えたんです。近所の幸せ、11月はいいことあるのかな…

2020-11-02 08:14:07 | あんじゃあない毎日

昨日の午前、散歩をしていて、人の暮らしがなくなった家の向こうに見えた赤城山です。
区画整理事業が進められている三河町、取り壊しがまじかに迫っているらしい家です。この家の手前には前橋のまちでは有名だったそろばん教室がありました。赤城山を見ながら、いろんなものがなくなってしまったなと思いました。

 


暦をめくりました。野村たかあきさんの「鬼の版画ごよみ」も11月・12月になっちゃいました。そういえば、野村さん今年は恒例の暮れ展を開かずに、電話かファックスで「2021年鬼の版画ごよみ」の予約を受け付けることにしたって話です。私も予約せねば、でくの坊は☏027-243-7061です。
神棚の榊や供え物をあたらしくしているのユキ子さんに声かけて散歩に出tんです。

 

  広瀬川の堆積土砂で暮らしているアシです。秋の日に穂が光っています。
今日2日は、立川通の熊野神社の酉の市です。「福引はしませんけど、お祭はちゃんとやります」って大川屋のご主人が言ってました。お参りして、お札をいただいてこねばなりません。10時から石原総合歯科、11時からDroitを予約していますので、お参りは午後になります。

  川岸の柑橘の木です。実が黄色く熟してきています。
カキの木です。葉はすっかり散って、実だけが枝に残っています。
明日の3日は、弁天通の大蓮寺弁財天の秋の例大祭です。吉駒の「芸道上達」のお札を請けにお参りに行かなくてはいけません。ついでにベンテンワッセを覗いてきます。

  道端には枯れたエノコログサの乾いた穂が光っています。白い小菊がたくさんの花をつけていました。
来週からは、身体の検査が始まります。11月はせわしないないです。

 

 旧大竹酒造の煉瓦蔵の前に来ると、扉が開いていて何かやっているみたいです。
この煉瓦蔵は大正時代に作られた蔵、昭和に入って大竹家が酒造業を始めるにあたって取得し、酒の仕込み蔵に改造したものなんです。子どものころ、酒の仕込みが始まるころに遊びによると、蒸し米を手で捏ねた「ひねり餅」をごちそうになったのを覚えています。

 
蔵の前に「GO-TO-FLYデモ飛べない??」ってタイトルの作品が置かれていました。今にも羽ばたきそうな黒いバッタのような生き物が縄に捕らわれていました。「お前、飛べねえのかよ!」、なんでも「自己責任」だという偉い人たちはそう言い出しそう、私は沈黙して見ていました。煉瓦蔵の脇には遠く赤城山の姿がありました。
蔵の入り口には「金属・紙・木による立体展」という看板が立てられ、「出品作家 KT・土屋賢次 YT・豊島康男 MS・柴崎益代」と作家の名前が表示されていました。会期は11月1日から11月8日まで、開場時間は午前10時から午後4時までです。豊島康男さんは、こないだの「渋川高校出身作家展」で作品をご紹介した造形作家です。

 ドアに取り付けられた黒猫に招かれて入ってみました。


煉瓦蔵のないあのギャラリーに、三人の作家の作品が配置され、来場者がその間を自由に移動しています。私ものんびり観させていただきました。会場の中央に「GO-TO-OUTデモ動けない」という作品がありました。そこでは、「動け!」と言われても金属のフレームに捕らわれて動くことができないでいる蜘蛛がいました。

 
猫にも会いました。動いている猫です。

 
まだ、いました。全部で6頭の猫がいました。


会場の中にも赤城山がありました。「AKAGI(2019)」豊島康男さんの作品です。
散歩の途中で、ふらっと立ち寄ることのできるアート展、うれしかったです。作品展を開いてくださった皆さんに感謝です。捕らわれることなくふらついて暮らしますよ、11月も。

 

 
外へ出るとすぐ近くの路地にも猫の姿がありました。<何にやにやしてんのよ?>、猫は怪訝な顔をしていました。

  朝の新聞には県民会館の存廃問題が特集されていました。県庁の皆さんにとっては単なるお金の問題みたいです。県民会館の存廃とは関係ないですけど、私が歩くまちの風景の中から消えかけているものはたくさんあります。左の型板硝子はもう生産されていないものですから、失われるともう見ることはできません。設備がすべて取り除かれて解体を待つ建物は、今は街中で見ることが少なくなった業種の商い屋でした。
そうだ、11月は、失いかけているものに気を付けて風景を眺めてみよう…。そう思いました。

 広瀬川です。川岸がこのように「整備」されていない区間はほんのわずかになってきています。今見ている風景も、区画整理事業が進むとすっかり変わってしまうはずです。川岸の木々はオナガやヒヨドリの止まり木、この木がなくなるとオナガやヒヨドリは広瀬河畔から姿を消すことになると思うのです。

 

 家に戻ると、COCOは陽だまりがなくなったベットの上で丸くなって寝ていました。

 
昼食は、大渡町のラ・ピッツァリアでユキ子さんと一緒にピザを食べました。こないだ定休日の月曜に来てしまった店です。カキとキノコのピッツアとアンチョビ風味のナポリターナ(写真)を食べました。総社町の旧山鹿酒造の煉瓦蔵の時も店の前にいたブリキの人形が移転した新店舗でもお客を迎えていました。

  
家に戻ると、広瀬川の岸辺の柿の木にオナガの群れが来ていました。20羽を超える群れ、オナガはいつも群れで行動する鳥です。鳥が嫌いな皆さんは「柿の実を食い荒らしている」と言うでしょう、鳥の好きな人だと「オナガが柿の実を食べに来てくれた」ってことになります。きれいな鳥です。

 

  午後、手の空いた時間を使って、鮭の中骨缶を使ってふりかけを作りました。材料は芽ヒジキ(戻して茹でたもの)、鮭の中骨缶(煮汁ごと、指で身と骨を崩して)、胡桃(刻んで炒って)、焼海苔(揉んで)、削り節(炒って揉んで)、それと炒り胡麻です。芽ヒジキを油で炒め、鮭と胡桃を加えて醤油と酒と砂糖で味付けし、煮詰めながら削り節と海苔と炒り胡麻を加えて出来上がりです。二男が小児アレルギーで鶏と牛に由来する食品が食べられなかったので、鯖缶を使って手作りしたものの一つです。息子との暮らしを失わないように作り続けます。

 ソテツの雌花の中から赤い実が顔をのぞかせています。実が熟すると全体が開くと聞いています。赤いソテツの実、お向かいの石原総合歯科の植え込みの中です。

  夕食のスープはオニオンスープです。サラダは、野菜子の整理を兼ねて豪華になりました。レタス、カブ、バターナッツ、トマト、ラディッシュと、カリフラワーとニンジンのピクルスです。

  主菜は北海道産生鮭のステーキです。ソースはレモンバター、付け合わせは、サヤインゲン、椎茸、ズッキーニ、ピーマン、ナスのソテーです。飯は、十六穀米の焼き飯、椎茸、ラディッシュの葉、ベーコン、卵を入れました。使った野菜は13種類でした。

 

11月1日の体温 7:30 36.5℃  14:00 36.5℃  22:00 36.7℃
     血圧  最高 124  最低 58 
     今朝の体温 7:30 36.7℃

 

 若柳吉駒でございます。4月12日に開催を予定しておりました第77回美登利会につきましては、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて延期してまいりましたが、秋になりましても、お客様に足をお運びいただくうえでいろいろな心配が解消できませんことから、来年の春まで延期させていただくことといたしました。誠に申し訳なく存じますが、どうぞお許しの上、来春の開催までのお待ちをお願い申し上げます。

第76回美登利会と三代目吉駒襲名リサイタルの舞台はこちらでご覧いただけます
お稽古場は前橋市城東町、詳しくはこちらをご覧ください