猫のキキとヒゲおじさんのあんじゃあない毎日

『あんじゃあない』って、心配ない、大丈夫っていう群馬の言葉、いい歳こいたキキとおヒゲのどうってことない前橋の暮らしです

正月に向けて柚子唐辛子を仕込んで、小菊の咲く路地を巡っていたら、柊の花に出会いました

2020-11-08 07:24:20 | あんじゃあない毎日

広瀬川の川岸の木々の紅葉も始まっています。
柳橋のちょっと下流、昨日も川の水の流れは止められていました。

  
広瀬川の柳橋です。大正の面影を色濃く残す橋は、どうやらこの柳橋一つになってしまったみたいです。
ここに来る前に通りかかった岩神町の風呂川です。風呂川はいつもと同じように水が流されていました。川岸の水際に、小菊の花が咲き始めていました。

 

  
昨日の朝食後は、「柚子唐辛子」、福岡県を中心とする北九州地方では「柚子こしょう」と呼んでいる柚子の皮と唐辛子を合わせた調味料を作りました。この辛味調味料は北九州特有のものでなく、柚子の香りを長く使えるように、全国各地の家庭で作られてきたものらしいです。
今回使ったのはJAファーマーズ朝日町店の直売所で買った前橋産のユズとトウガラシです。去年は青柚子と青唐辛子で作ったので、今年は完熟したユズと真っ赤なトウガラシを使うことにしました。

ユズ8個の皮をナシ剥きにします。シミのついているところを取り除いて適当に切って目方を計ったらほぼ300gでした。それで、トウガラシ25gと海塩30gを用意しました。トウガラシの量は好みですが、塩はユズの皮の10%ほどが良いみたいです。柚子唐辛子はユズの皮の塩漬けです。

  
トウガラシは細かく刻んですり鉢ですり潰しておきます。あとは、柚子の皮、塩、トウガラシをフードプロセッサーでよく砕き混ぜれば出来上がりです。ガラス瓶に詰めて冷蔵庫で1~2か月寝かせると、塩が馴染んでとても香りのよい柚子唐辛子(九州北部の「柚子こしょう」)が出来上がります。今仕込むと、お正月に間に合いますよ。

 ついでに、前日にマリ子さんからジャコをいただいたので、ヒロ子さんから頂いた胡桃と合わせて、胡桃ちりめんを炊きました。どちら様もごちそうさまです。

 

  
柚子唐辛子を作ってから、用足しに出ました。行く先々の道端で小菊の花に出会いました。満天星つつじの生垣の間から顔を出している白い小菊もいました。どれもこれもかわいいです。

  空き地で猫に会いました。ルシアンブルーの混ざったミックスみたい、きれいな毛並みをしてました。とても警戒心が強くて、仲良しになれそうもありませんでした。

  サザンカの花もあっちでもこっちでも咲いていました。11月に入って朝夕の冷え込みが本格的になりました。キクもサザンカもそれを待っていたかのように咲いています。私も、柚子唐辛子つくって冬支度のスタートなんですね。

 

 用事を済ませて、いったん町へ戻って青井食堂で昼食しました。それから、岩神町の養田鮮魚店へ回りました。ちょいと見たい風景があって遠回りした広瀬川の岸の道でも小菊の花に出会いました。


見たかったのは坂のある路地です。前橋のまち中は坂が少ないです。だから、こういう眺めはあまりないのです。この路地は北から南へ下って、それから南へ向かって上っています。何が良いのかって、とにかく良いのです。

 
養田鮮魚店の鮮魚ケースに面白いのがいました。鹿児島から届いたヤガラです。左の写真の上の赤くて長い魚です。右がその頭部、長い口吻をしています。ワニのようにパカっと開いたりしません、口は先端だけ、小さなおちょぼ口です。頭部は食べるところがほぼありません、だし採りするか、見て楽しむかです。身は白身、とてもおいしいです。

 ヤガラの口先の下に「ヤイトカツオ」って札が付いた魚がいました。本名は「スマ」というカツオの仲間の魚です。背の縞模様に名前の由来があるみたいです。「ヤイト(灸)カツオ」という名は、腹部にある黒い丸模様がお灸の火傷の跡みたいだってんでつけられた名前だってことです。面白い名前の付け方ですね。これも、ヤガラ同様に高級魚です。

 

  
養田さんちの帰り道の道端も小菊の花が目につきました。つわぶきの黄色の花も咲いていました。

 
あれ! ヒイラギの木も花を咲かせ始めていました。冬を迎える花です。

   ひひらぎの白き小花の咲くときに 
         いつとしもなき冬は来むかふ

斎藤茂吉の歌です。柚子唐辛子を仕込んだら柊の花、冬に向かっています。

 

 昨夜の11時前からしばらくの間、下書き段階のこの記事が公開されてしまいました。原因はCOCOが、PCを操作中の私にアタックして、異常事態を引き起こしたためです。COCOに謝罪の意思はないようですので、代わりに私からお詫び申し上げます。

 

  
夕食は作りたての柚子唐辛子の出来を確かめるための料理を作りました。前菜は活きガキ、柚子唐辛子とユズの果汁でいただきました。椀は、小カブとろろ昆布、柚子唐辛子を小カブに盛って吸い口代わりです。だし巻き卵にビタミン菜の銀あんかけにも柚子唐辛子を天盛りしました。

  焼き野菜の柚子唐辛子浸しです。素焼きした野菜(ナス、ズッキーニ、ピーマン、パプリカ)を柚子胡椒を加えた出汁醤油に浸しました。マナガツオの塩焼き・梅びしおと柚子唐辛子酢添えです。マナガツオはシンプルに塩焼きして、前日仕上げた梅干し使った梅びしおと柚子唐辛子を柚子の果汁で伸ばした柚子唐辛子酢を添えて、好みの味でいただきました。

  タケノコ芋の煮物はサヤインゲンと紅葉型の人参を添えました。それと、菊花、キュウリ、トマトの酢の物です。この二つには柚子唐辛子は使いませんでした。使った野菜は13種類でした。
柚子唐辛子、辛みも極端でなくほどよかったですし、塩加減も良いようです。年末が楽しみです。それまでは、昨年つくった青い柚子唐辛子がまだありますので、そちらを使います。

 

11月7日の体温 7:30 36.7℃  15:00 36.6℃  22:00 37.2℃
     血圧  最高 123  最低 73 
     今朝の体温 7:30 36.9℃

 

 若柳吉駒でございます。4月12日に開催を予定しておりました第77回美登利会につきましては、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて延期してまいりましたが、秋になりましても、お客様に足をお運びいただくうえでいろいろな心配が解消できませんことから、来年の春まで延期させていただくことといたしました。誠に申し訳なく存じますが、どうぞお許しの上、来春の開催までのお待ちをお願い申し上げます。

第76回美登利会と三代目吉駒襲名リサイタルの舞台はこちらでご覧いただけます
お稽古場は前橋市城東町、詳しくはこちらをご覧ください