<昨日から寒いですね、キキはベットカバーにもぐりこんでさ、おヒゲは「花見どこじゃねえよ…」って朝から千代田町のお稽古場にお出かけ…>
<火災の発生現場では早朝から現場検証、お向かいの料理屋の軒の上には銀次郎、しっかり見張り番してたんですって…>
<「被害がなくてなによりだったいね…」、銀次郎が慰めを言ってくれたってさ、おヒゲもあらためて点検、「良かったよ、何事もなくて」って…>
《アワビの蒸し方》
<戻ってきたおヒゲがさ、「養田さん寄ったらアワビが安かったんで…」って、活きアワビを取り出してさ、お刺身って聞いたら、「蒸しアワビにするよ」って…>
<目方を量ったら、殻付きで約130g、殻も身もたわしでごしごしこすって流水できれいに洗い流して、「丸のまま蒸すからきれいにしないとね…」だって>
<洗ったアワビをボールに入れて、ひとつまみの塩をふって、清酒をアワビがかぶるくらいまで入れて、その上に清酒で戻しておいた出し昆布を一枚載せました…>
<ボールをしっかりラップでくるむと、湯気を上げている蒸し器に入れて、蒸し器の蓋を少しずらし加減にして、火を中火にして蒸し始めました…。そしてさ…>
<「休憩、休憩」って、蒸し器ほったらかしてテレビ見始めるから、キキも一緒したんだけど、ほっといていいのかな? 「時々、蒸し器のお湯がなくなってないか点検するだけでいいんだよ」だって…>
<どのくらい蒸すの? 「このぐらいのアワビだと1時間半ぐらいが標準の蒸し時間かな、蒸せば蒸すほどアワビは柔らかくなるから、歯ごたえの欲しい人は早めに、柔らかいのが好みの人は長く蒸せばいいんだよ」だって…>
《芝エビの下ごしらえ》
<ずっとテレビ見みてんかと思ったら、台所に戻って、冷蔵庫から海老を取り出したの、「芝エビだよ、有明海産の、すごく安かったから」って、200gで26尾…>
<おもしろいのよ、芝エビって身体の何倍もの長さのひげなのね、「下ごしらえの第一は、このひげを抜くの、指で引っ張れば簡単に抜けるんだ」だって…>
<「次は背ワタを抜くの」って、海老を丸めて殻の間に竹串さして上に持ち上げると、細い黒いもんの入った内臓が出てくるの、それをつまんで引き抜いて捨ててたよ…>
<ヒゲとワタをとった芝エビを流水でよく洗って、「はい、これで下ごしらえはおしまい、後は食べるとき…」だってさ…>
《アワビの蒸し上がりまでまだ間があるんで…》
<今度はさ、魚が半身、「今が旬のサクラマスだよ、半身で1000円しなかったんだ、お買い得!」だって、「味噌漬けにして、ストックしとくんだ」とさ>
<食べやすい大きさの切り身にして、軽く振り塩をして15分から20分寝かせておくんですって…。それから水洗いして塩分を取り除いて…>
<洗った切り身はペーパータオルで拭いて水分をしっかりとってから合わせ味噌をまぶします。今日の合わせ味噌は信州の白味噌とほぼ同量のみりんを混ぜたもの…>
<味噌をまぶした切り身は、一枚ずつラップで包んで冷蔵庫で保存します。一日経てば食べれるようになるんだそうですが、三日目頃からがおいしいそうですよ…>
《ようやくアワビが蒸しあがって》
<1時間40分蒸して、蒸し器から出したボールをそのまま1時間ぐらい冷まして、冷めたアワビと蒸し汁を保存容器に移すと、「これは明日のごちそう」って、冷蔵庫にしまっちゃいました…。以上が、アワビの蒸し方です>
(注)プロの職人さんは、蒸し器を使わずに鍋で煮て作る人もいるそうです。でも、たまにしかやらない素人は、火加減や煮上がり具合の確認が難しいです。面倒でも、蒸し器を使うほうが間違いないと思います。
《そして、ゆで芝エビの作り方》
<みんなしまっちゃうけど、今夜は何食べるの? ってきいたらさ、「ゆで芝エビで一杯やるのさ」…、「小形の生海老のね、ゆでたてはとってもおいしいよ、手に入ったときしか作れないから…」だって>
<まず、清酒100ml、タマネギ1/4個、人参5cm、ローリエ2枚、乾燥パセリ小さじ1杯、レモン果汁大さじ1杯を用意して、ローリエとパセリはガーゼで包みます。1㍑の水を鍋に入れ、用意した材料を加えて火にかけて煮ます。沸騰してから5分ほど煮て…「西洋料理の専門家は、こういうのを『クールブイヨン』って言うらしいよ」だってさ>
<煮立っている鍋に、海老を半分入れて、ゆで時間は約1分、「ゆで過ぎ禁物だよ」って、お湯の温度が下がらないように2回に分けてゆでてました。ゆで上がった海老はザルにあげて…>
<湯が切れたら盛り付け、白いのはねカブの薄切りを甘酢(梅酢入り)に漬けたのでカブの葉のもみ漬け包んだもの、ソースはマヨネーズにレモン果汁とバジルです。芝エビは淡いオレンジ色、きれいだね…>
<殻むきながらむしゃむしゃかじってたよ。「おいしいね、ほんとう、おいしいね…」、よほどおいしいらしいよ、夢中で食べてたから…>
<今日の料理教室は、あんまし役に立たないかもしれなくて、ごめんなさい。でもね、養田鮮魚店みたいなまっとうな魚屋さんとお付き合いしてると、こういう食材の調理法も覚えるようになりますよ…>
前橋もソメイヨシノがしっかり咲いてます。ヒゲおじさんとキキがお薦めする『前橋の特選お花見コース』はコチラで紹介しています。
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