先日、子ども達の通う、日本語の土曜日だけの補習校で、古本市がありました。
日本語の本、雑誌、マンガなど、各家庭からの不要になった本が寄付されて、破格値で売りにだされ、収益はPTA主催の運動会などの運営費に充てられます。
日本の本がとても手に入りにくい環境で、この古本市は、私の何よりの楽しみで、ここぞとばかり毎年,脈絡なく本を買い込みます。
今年も、持ちきれないほどの本を手に入れてほくほく顔で帰って来ました。
その中の一冊が、この本。
村上春樹さんの「遠い太鼓」
それも文庫本でなく、初版本です。値段は20ペンス。(40円ほど)
この本、実は16年ぶりの再会です。
かつてこの本を読んだのは、多分1990年、サンクスギビングの時期のハワイはマウイ島のウエスティンホテルのプールサイドと、ビーチサイド。
1歳半だった長女を連れて、2週間のホリデーに出かけたときにスーツケースに入れていったっけ。
ビールをチビチビ飲みながら、とっても楽しみました。帰国して、この本を勧めしたお友達に,お貸しして、そのまま帰らなかった本でした。
それからしばらくして,この本の事が忘れられず、でもオリジナルの装丁の本が見つけられず,文庫本を買ったのでした。読み返して........????
あの,初めて読んだときの思い入れとは裏腹に、どうもしっくりきません。そのままながらく、今でも,本箱の肥やしになっております。
今回、膨大な古本市の本の中に,このオリジナルの装丁の本を見つけた時,思わず手に取りました。
あまりに懐かしかったからです。
そして、このクリスマス前の,ウルトラ忙しい時期、大掃除も,買い物もあるのに、”忙しいときに限って”,本など読み始めてしまい,止まらなくなってしまいます。
面白かった。
なぜ,初回と今回の間に読んだ時,あまり楽しめなかったのかなあ?
それはきっと自分の状況や,心境が少し酸欠状態にあったんでしょうね。今から考えると,忙しくて,心にゆとりのなかった時期だったんだと思います。
そして、このエッセイは旅行記でもありますが,彼のギリシャ、イタリア暮らしの悲喜こもごもが書かれており、ヨーロッパ暮らしのストレスに関しての記述は,今の私には深ーーーくうなづくものがあります。
この本を初めてハワイで読んだときは、三回めにこの本を読む時,自分がロンドンに住んでいるなんて,思いもしなかったな。
そして、考えれば,今の長女のボーイフレンドは(彼氏)ギリシャ人。No2の親友もギリシャ人。No3の親友もキプロス人とイギリス人のハーフと、どうやらギリシャには縁が深いようです。
村上さんは、「どこか遠くから太鼓の音が聞こえて来て,僕はどうしても長い旅に出たくなった」そうです。
私は「どこか想像もしなかった遠くに来てしまってから,戸惑いながら太鼓の音が聞こえないか確かめている」ようです。
現実を離れて,どこか行きたいと思っていた頃読んだこの本と、現実を離れてしまって戸惑いから抜けきれないで読んだこの本。
人生って,フシギだ。
日本語の本、雑誌、マンガなど、各家庭からの不要になった本が寄付されて、破格値で売りにだされ、収益はPTA主催の運動会などの運営費に充てられます。
日本の本がとても手に入りにくい環境で、この古本市は、私の何よりの楽しみで、ここぞとばかり毎年,脈絡なく本を買い込みます。
今年も、持ちきれないほどの本を手に入れてほくほく顔で帰って来ました。
その中の一冊が、この本。
村上春樹さんの「遠い太鼓」
それも文庫本でなく、初版本です。値段は20ペンス。(40円ほど)
この本、実は16年ぶりの再会です。
かつてこの本を読んだのは、多分1990年、サンクスギビングの時期のハワイはマウイ島のウエスティンホテルのプールサイドと、ビーチサイド。
1歳半だった長女を連れて、2週間のホリデーに出かけたときにスーツケースに入れていったっけ。
ビールをチビチビ飲みながら、とっても楽しみました。帰国して、この本を勧めしたお友達に,お貸しして、そのまま帰らなかった本でした。
それからしばらくして,この本の事が忘れられず、でもオリジナルの装丁の本が見つけられず,文庫本を買ったのでした。読み返して........????
あの,初めて読んだときの思い入れとは裏腹に、どうもしっくりきません。そのままながらく、今でも,本箱の肥やしになっております。
今回、膨大な古本市の本の中に,このオリジナルの装丁の本を見つけた時,思わず手に取りました。
あまりに懐かしかったからです。
そして、このクリスマス前の,ウルトラ忙しい時期、大掃除も,買い物もあるのに、”忙しいときに限って”,本など読み始めてしまい,止まらなくなってしまいます。
面白かった。
なぜ,初回と今回の間に読んだ時,あまり楽しめなかったのかなあ?
それはきっと自分の状況や,心境が少し酸欠状態にあったんでしょうね。今から考えると,忙しくて,心にゆとりのなかった時期だったんだと思います。
そして、このエッセイは旅行記でもありますが,彼のギリシャ、イタリア暮らしの悲喜こもごもが書かれており、ヨーロッパ暮らしのストレスに関しての記述は,今の私には深ーーーくうなづくものがあります。
この本を初めてハワイで読んだときは、三回めにこの本を読む時,自分がロンドンに住んでいるなんて,思いもしなかったな。
そして、考えれば,今の長女のボーイフレンドは(彼氏)ギリシャ人。No2の親友もギリシャ人。No3の親友もキプロス人とイギリス人のハーフと、どうやらギリシャには縁が深いようです。
村上さんは、「どこか遠くから太鼓の音が聞こえて来て,僕はどうしても長い旅に出たくなった」そうです。
私は「どこか想像もしなかった遠くに来てしまってから,戸惑いながら太鼓の音が聞こえないか確かめている」ようです。
現実を離れて,どこか行きたいと思っていた頃読んだこの本と、現実を離れてしまって戸惑いから抜けきれないで読んだこの本。
人生って,フシギだ。
本って確かに自分の心理状態が影響して感動が倍になったり、逆につまらなく思ったり。。面白いですね。
人生もこんな風に、同じ出来事を楽しめるかつまらなく思うかは、その人の心次第なのかもしれませんね。
村上春樹さんってノルウエーの森のイメージで(この本も好きですが)そのまったりとした雰囲気を持ちながら、ちょっとコミカルなエッセイは興味深くて好きです。
違う感想を持つことってあるかも~。
あの時はあんなに面白かったのに、あれ?って思ったり、
逆にすごくはまったり…。
でもそれが読書の醍醐味なのかもしれないな~。
読み出したら止まらないってキモチ、わかるわぁ。
村上春樹は海外でも人気があるのよねぇ。
私はあまりすすんで読まないのだけれど、
母が好きで、いつもそれを借りてました
お正月に実家に帰った時にでも、読んでみようかな。
自分の感性が古びてしまったのかなって悲しくなったり。。
どうして感動したのか?って感じそうで読み返すのが怖い本もあるわ。
不思議だね、本って。
この本、私も読んだよ。冬のヨーロッパに行きたいって強く思ったっけ。
また読もうかしら、、、どこにあったかな~???
本当におっしゃるとおりですね。日常の些細な事も、心の持ちようで面白かったり、つまらなかったり。
でも、なかなかいつもテンションあげていられなくて、腐っていると、愛犬の無邪気な仕草に、はっと目が覚めます。(うひひ)
このエッセイを書いている時完成した、ノルウェーの森、もう一度読んでみようかな~。
これを読むと、困った事に、どこかにふらりと出かけたくなってしまいます。そうなったら是非ロンドンへどうぞ。寒いけど。
そうそう、違うイメージのヨーロッパという感じで、おもしろいよねえ。ギリシャもイタリアさえも言った事のない私。来年こそ!
そして、感性の衰え、目の疲れ。夜更かしが辛くなり......。
こまったもんだ。