London徒然草

「ばく」のロンドン日記

タイガーマム,そして,昭和の価値観

2011-06-01 | 子供達


あっという間にどんどこ月日は流れ,あっという間に6月ですか....はや..

日本は,気温差が激しく,乱高下しているようで,日本にいる娘から体調が今イチだとメールが来ました。
すべてうまく行っているときは,何の連絡もない事はわかっているので,たよりのないときは安心しています。
連絡をしてきたと言う事は,日本の私の母に,一応連絡して、後方バックアップをたのもうかな?と迷いましたが,
ここは、あえてやめましょう。

私も子離れしないといけませんから。


なぜか庭でシンクロワンコ。

今年のはじめ,アメリカを発端に話題になったキーワード、
「タイガーマム」

簡単に言ってしまえば、自分の子供の能力を最大に引き出す努力を惜しまず、
おケイコごとや教育に、勢力を傾け,おしりを叩きまくるお母さんの事をいいます。

発端となったのは,アメリカの有名大学で教鞭をとる中国系の女性が自分の二人の娘達の育てかたを記した本。

子供に対するアジアと,欧米いや、私はイギリスしか実態は知らないので、イギリスとの
子供に対する考え方の、大きな違い。。。

アジア系で成功したと言われる音楽家や、ビジネスマンになった人たちは殆どが
そういった親に育てられたと言って過言でないというのは,周知の事実ですよね。

これは我が家庭でも,大きな軋轢でもあるのですが、
考え方が、徹底的に違うのであります。

「少しでも子供がのびるように,環境を整え、与えられる物は与え,努力させれば,のびる」
と言う,アジア的考え方と、
「栴檀は双葉より芳しい,すぐれた子供は、もともと、そう生まれついた者であって、天から与えられたものである」
という、イギリス的考え方。


くっついて、仲良くお昼寝。

この根本的な考えの違いは、天と地、ほどの違い。

学校でも、こちらでは,出される宿題が多すぎる,といって
文句が親から噴出するなどという、日本では考えられない事態が起こったりします。

学校で朝から夕方まで勉強しているのに、家に帰ってまでそんなに勉強させてどうする?
というのです。
なので、塾なども存在しませんしねえ。

もちろん我が家、私はアジア的価値観を、オットさんはイギリス的価値観の持ち主。
挙げ句、私ときたら、バブル、まっただ中に10代後半から20代前半を過ごし、
”昭和の価値観”を引きずったままいるのでありました。

No1が、大学を卒業後、就職を探しているときも、
私は、あれやこれやと口を出し、昔のお知り合いの皆様にも
お願いをし、娘の就職を頼むなど、親ばか丸出し。

最終的に選ぶ会社も、卒業学部に関連する、お固い,安泰と思われる会社をすすめる私に対し、
娘は、「私には、こちらの方が絶対に、あうと思う」
と、着道楽の自分の意志を通し、アパレル業界へ。

結果的に、今、仕事が本当に楽しい、といい、入社2ヶ月で
昇進、昇給したというのを見ると、本人の選んだ道が、ただしかったのだなあ、と
思う次第であります。

結局、就職先も私があれこれ口を出した部分は、うまくいかず、
自分で、決めてわざわざアメリカのボストンで開かれるジョブフェアーまで飛んで行って
そこで見つけて来たものでした。

それも、黒のスーツに白い襟付きブラウスが、日本の会社場合、必須だからといい送り出した物の
本人は、そんなダサイかっこはいや、と、黒いスーツに中はレースの襟なしキャミソールに、
9センチヒールで、いったそうで。

後日談で、その娘の「他の人との違い」が、今の会社の人の目を引き、内定をもらったそうでありました。

自分の道は自分で切り開く、ということだな、
と、私も、思う。
「タイガーマムはやめて、本人を信じる、そして、自分の価値観を押し付けるのはやめよう」
と、思うのです。
でもでも、かたや、息子の事になると、
そうも言っていられない、という葛藤が、最近のストレスの元であります......うううう。

今回は、長々と、私の愚痴を読んでくださってありがとう....



さてさて、今日はこれから、またポピちゃんのとレーニングです!

天気も上々、がんばって行こう♪

私って、犬にも、タイガーマムかしら??