フレンチラベンダーが開花。
我が家では、うさぎラベンダーと呼ばれております。
てっぺんに、2枚の花びらが,うさぎの耳の様に見えませんか?
ライラックも咲き乱れ,い~い香り。
今週、No2こと、息子は連休明けに学校に戻ったと思ったら,
初日の午前中で学校終了。
もともとの予定では,木曜日まで学校で、そのあと、
「Study leave」
といって,2週間後から始まる,義務教育終了検定試験(GCSE)に備えて
自宅で勉強しなさい、ということになるはずでしたが....
いきなり火曜日半日で、
「これで学校はおわりにするので、もう帰ってよし」
と言い渡されちゃいました。
卒業式もなし、証書もなし、何もなく,いきなり義務教育修了です。
これで学校生活を終える子どもたちもいるのにねえ。
まあ、卒業式がないのは,この国の常で,入学式もないし、
驚くのは、日本人だけかもしれませんが。
なぜ、いきなり学校が終わったかと言うと.....
最終日、卒業生の皆さん、これで最後と、「悪さ」するので,
学校サイドも,生徒たちの裏をかき誰もが終わると思わない日に,
いきなり授業を終了させ、子どもたちの計画阻止のために
動いたのでありました。
もちろん、誰もこの展開は予想していなかったので......
当日はすごすごと退散。
そして、木曜日、もう,着なくていい制服をきてでかけたな、とおもっていたら
2時集合で,お礼参り? 卒業生が集まり、小麦粉やら、生卵やら,
タマネギやら,あらゆる物を、学校中で飛び交わせて来たようです。
先生方との追いかけっこも、生徒サイドの圧勝。
話によれば、巨大パチンコを用意し、学校のゲートの外から,
「タバスコ入り瓶」やら、いろいろ学校内へ飛ばして来た様子。
本人,小麦粉に生卵、ベリーの入ったジュースなどを頭からかぶり、凄まじい姿。
家に帰ろうとしたら、バスの運転手に乗車拒否をされたので、
「迎えに来い」
との仰せ。
まったくもう
あと,パン粉をまぶせば,あとは,揚げるだけですね。
そして、家にもどると、No1こと,大学生の娘から電話。
泣いています。
ボーイフレンドと、別れる事になってしまったとか。
先日、休みに大学のある町から戻って来た時はとっても幸せそうに
話していたのに、突然です。
しゃくり上げながら、ぽつり、ぽつり。
そばに行ってあげる事もできず、様子も見えないし。
こんなとき,親は無力ですね。
昔は、子どもたちにしょっちゅう泣かれていましたが,
すっかり大きくなって,こんな風に泣かれると,参るなあ。
何とかなだめて、帰ってこられるなら,戻って来なさいと言い渡しましたが
試験もあるので,無理だしなあ。
夕飯の支度をしていても、一人、部屋で膝を抱えて泣いているのではと
思うと,こちらも、いてもたってもいられません。
何か,できる事....
あわてて、手元にあった、少しばかりの現金と、手紙を書いて、
ポストに走りました。
「これで、おいしい物でも食べて,元気をだしてね」
現金が封筒の外から見えるといけないので、お金はティッシュに包みました。
今日の郵便の収集にまにあって、ほっとして、
そういえば、おいしい物でも食べて元気をだしなさい、
って、母がいつも私が,へこんだ時に、言ってくれた言葉だった....
そして、大好きだった母方のおばあちゃんは,おこづかいをくれるとき、
ポチ袋が見当たらないと、ティッシュじゃなくて、「ちり紙」に
包んでくれたっけ。
はからずも、自分も似たような事をしたり,言ったり。
祖母、母、私,そして,娘。
こんな風に,家族は続いていくのかもしれません。