寿司屋と隠語

2018-12-26 16:47:39 | 日記


寿司の業界もすっかり様変わりです。
今では回転ずしが主流となり、伝統的なお寿司屋さんは常連客相手のほんの僅かです。

その理由は色々あると思いますが、専門的な解析はその道のプロにお任せとして。

一般論で申せばお寿司屋さんに入店することはちょっとした勇気が必要でした。
財布が寂しいときはああ絶対入店は無理です。
ネタによりお値段が異なり、「時価」ということばもありました。

「時価」って、いくらぐらいの値段だろう、と心配しながらでは口に入る寿司も
じっくり味わう余裕もありません。

最近は東京・築地などでは明朗会計の店もあり、こうした店は繁盛しています。
しかし地方ではこうした店は極く少数です。

回転寿司ならお財布の心配無用です。
「さあ、どんどん食べて!」

皿の数で直ちに計算でき、(ええっと、今日はこのくらいのお金で済むかナ)
と胸の内で計算できます。
食べ盛りの孫たちと一緒でも大丈夫、という声は頻繁に耳にします。

業界の変遷は言葉の世界でも大きく変わりました。
以前であれば、寿司屋さんに行くときは隠語も覚えておく必要がありました。

シャリ(飯)
ガリ(生姜)
オテモト(箸)
ムラサキ(醤油)
アガリ(お茶)
オアイソ(勘定)

「ちょっと、オアイソお願いします!」
とは回転寿司では申しません。

タッチパネルで(会計)にタッチするだけ。

従来の寿司屋さんで大きな声で「カッパ巻きお願いします」とは言いにくかったです。
つい高価なネタを注文。

その点、回転寿司は何を頼んでも大丈夫。

先日、居酒屋さんでタッチパネルで注文スタイルあり、ちょっとびっくり。
店員さんは配膳だけでOK.
日本語の苦手な外国人でも務まります。

その内、家庭にも普及して夫婦喧嘩していてもタッチパネルで
「今夜のご希望メニュ―は?」
「ステーキ」
「売れ切れです」(ご機嫌悪い時は!)

まるで漫才の世界の如くになるかも。


コメント
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