むさしの連歌会

雅な和歌の言葉で連歌を楽しむ会、一度、のぞいてみませんか?

賦何人連歌(巻44、平成31年4月3日満尾、古河花の下法楽連歌、わたらせ座)

2019年04月07日 | 作品集

初折表    
発句 咲き盛る花や主の寺の庭  
渡る瀬の面に匂ふ若草 路光  
第三 帰る雁かすみの波を越えゆきて 和雄  
第四 をち方山に残る白雪 直人  
第五 都へと風をしるべに旅立たむ 梅豊  
第六 もなき秋の夕ぐれ 可矢 はなむけ
第七 破れ衣月を伴とし酌む酒に 弓子  
第八 とはに続くかすだく虫の音  
初折裏    
第一 きざはしに足結の鈴はとどまりて 直人 あゆひ
第二 甍の空にひとひらの雲 可矢  
第三 もののふは努むるものぞ朝にけに 路光  
第四 君の許へとなびけ黒髪 弓子  
第五 今はただながき思ひをいかがせむ 梅豊  
第六 語りも尽きぬ柏木の苑 和雄  
第七 涼風のわたる汀をたどり来て 直人  
第八 光りてゆくは鮎か水泡か 可矢  
第九 年ふりて徒しく過ぐす日ぞ多き  
第十 産土神に出づる凍て月 弓子  
第十一 やうやうに改まる御世影見えて 和雄  
第十二 こころありげにあそぶ糸遊 梅豊  
第十三 またや来む桜綻ぶ吉野山  
第十四 ならび蝶々いこへ一時 路光  
名残折表    
第一 忘れ水広野のいづく流るらむ 可矢  
第二 かくせし思ひ色に出でけり 直人  
第三 さればこそ浮名の立つも数しれず 和雄  
第四 身をすてゆくも君ゆゑにとぞ 梅豊  
第五 山深き寺に法説く声ありて  
第六 旅の衣にかかる五月雨 ヒサヨ  
第七 湯の宿に重き荷置けば待つ守宮 弓子 やもり
第八 卯の花垣もあはきたそがれ 可矢  
第九 たらちねの心弱きを勇めつつ 和雄  
第十 氏の社にいざや参らむ 路光  
第十一 和みゆく風平らかに世はふりて 典子  
第十二 流るる霧にあらはれし山 直人  
第十三 空はれて長谷の御寺に望の月 ヒサヨ  
第十四 露にしだるる紅白の萩 可矢 べにしろ
名残折裏    
第一 たもとほる里廻に裳裾濡るるらむ 弓子  
第二 声たをやかに庭の遣り水 和雄  
第三 朝影に氷面の鏡はうち澄みて 路光  
第四 ふかき山峡雪ぞ降りつむ 典子  
第五 遥かなる道を思ひて仮枕 ヒサヨ  
第六 心地よさげに鄙のうぐひす 弓子  
第七 風やさし花笠縫はむ糸柳 可矢  
挙句 御代を寿ぐ天つ佐保姫 直人  

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