蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演「ISHIN version.2024」

NPO法人劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演
タイトル 『ISHIN ~狼たちは最果てに~ version.2024』
脚本・演出 青木由里
出演 青木賢治/栗生みな/村松沙理亜/清水まなぶ/井田亜彩実/導星ゆな 他

日時 2022年9月8日(日)11:00~/15:30~
会場 飯山市文化交流館 なちゅら 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/ishin2024

皆さまへ感謝を込めて晴れやかに開催‼
どうぞお楽しみに‼

演劇に出会えて・・・

2014年04月07日 23時41分25秒 | 日記
昨日から今日にかけて、周知のご協力に関するお願いを
様々な形で十数人の方にさせていただいたところ
殆どの方々がご快諾くださり、FBのご自分のタイムラインに
劇団FBの記事をシェアしてくださったり
チラシ画像や舞台写真スライドショーを
アップしてくださったり・・・
Tさんは須坂市の環境協会様に一緒に足を運んだ下さった。
某図書館の館長さんは、館内で昨年の野外劇のDVDを
ゴールデンウイークまで流して下さる約束をしてくださった。
また小布施町のKさんは、私たちが足を運びきれていない
公共施設にチラシやポスターを貼付すると約束してくださり…

そして、皆さんから

 夏の公演、楽しみにしているから、頑張ってね!
 観に行くからね!

という激励の言葉をいただき、身の引き締まる思いだった。

ご協力をいただいた皆様に、心より御礼申し上げます。

私は決して自信家ではない。
自信があるように見えるとよく言われるが
そんなことはない。
皆様のご期待に本当にお応えできるのか…
本当に大丈夫なのか、自分…と
自問自答することもある。
以前よりは回数が減ったけど
自分の力不足を省みて落ち込む時もある。

ドラえもんの作者・漫画家の藤子・F・不二雄さんは
下記の言葉を残している。

 ぼくがまんがを描きはじめたころのことをいえば
 (中略)自分のまんがを客観視することができなくて
 時には自信にあふれ、時には劣等感の
 かたまりになるというぐあいで
 いつもゆれ動いていたようです。
 こうした気持ちは、プロ作家としてデビューして
 三十年たった現在でも変わりありません。
 ひょっとしたら、この気持ちが
 ぼくのプロ作家生活を支えていたのかもしれません。
  『まんがゼミナール』 (小学館)より

また、ミッフィを生みだしたグラフィックデザイナーで
絵本作家のディック・ブルーナさんは下記のように言っている。

 若いときには、「大人になれば確かな仕事ができるもの」
 と思っていましたが、そうではないのです。
 そのものの本質とか感情とかが伝わるものを
 描きたいと思って、もう何年もやってきました。
 でも、まだ到達点がどこなのか、どこまでいけば
 たどりつくことができるのか、答えは見えてきません。
 描くたびに「もっといいものを」という気持ちが
 湧いてきてしまうのです。
  『ディック・ブルーナ ぼくのこと、ミッフィーのこと』 より

そして、ブルーナ氏の次男マルクさんは
そんなお父さんの姿を見て
下記のようにコメントしたそうだ。

 天才的だと思う。
 なぜなら、彼は彼自身のスタイルを
 すでに若いときに確立したから。
 そして、それを守り続けるだけでなく
 年々磨きをかけていく。
 しかも、一度たりとも後退や足踏みをせずに
 ずっと前進し続けるって、それって
 なかなかできるものではありません。
 その意味ですごいと思う
  『ディック・ブルーナのすべて』 (講談社) より

私は、落ち込んだ時、プレッシャーに感じた時
成功イメージを思い浮かべるようにしている。
そして、今、何が不足しているか
それを補うために何が必要かを考える。
そして必要だと思ったことを行動に移す。
その考えがベストでなくても
行動してい行くうちに状況が変化したり
思わぬ閃きが降りてきたりするから不思議。

その不思議を繰り返していくうちに
近頃では確信に近くなって来た。

とは言え、全てが上手くいくなんてことはなく
また苦難の道が待ち受けていて
思わず尻ごみしてしまいそうになる時もある。
自信喪失のフリをしたくなるのが、そういう時(笑)

けど、何度も繰り返していると
流石に自分の性質がわかってくる。

私は今、自信喪失の振りをしているんだと。
ただ誰かに慰めて欲しいだけなんだと。

自信に繋がるのは、自分が努力して勝ち取ったことだけ。

 これまで時間を費やした成果。
 これ以上、現時点では無理というところまでやった成果。

レベルはどうであれ、成果はあるはずなのだ。

これは、私に限らず誰にでもあてはまること。

人と比較するのではなく、自分自身の成果を
きちんと記憶しておくことが
自信喪失に陥らない一番の秘訣。

人間って忘れっぽいんだよね。
だからこそ、きちんと記憶しておく必要がある。
記憶は薄れる、だから書き記す。
そして、書いたものを見えるところに貼っておく。
あるいは、自信を失いそうになった時
忘れずに必ず読み直す。

残念なことに、良い出来事よりも悪い出来事を
覚えている人の割合が高いようだ。

私はどちらかというと良い出来事を
たくさん覚えているほうだけど
何かのきっかけで、突然、傷になった出来事が
芋づる式に脳を支配しそうになるときがある。

しかし、これも同じパターンだと分かってきたので
最近は支配されることが無くなった。

ご協力いただいている皆様の笑顔を思い浮かべ
理想のイメージを抱きながら
今、出来ることを一つずつ積み重ねて行く。

ディック・ブルーナさんのように
一度たりとも後退や足踏みをせずに
ずっと前進し続けることが出来るように…

まだ、時々足踏みすることがあるので…

あ、確認のために立ち止まって振り返るのは必要です。
足踏みや後退とは違うんだよね。
振り返りの目的は、今の自分や周囲の状況を確認し
次なる道を選択するため。

演劇に出会えて、本当に良かった。
演劇に出会っていなかったら
こういう考えに及んでいなかっただろう。
演劇に出会っていなかったら
これだけ大勢の方に感謝する機会もなかっただろう。
演劇に出会っていなかったら…

私は幸せ者だ…