「第８回日本オオサンショウウオの会 瀬戸市大会」

１０月１．２日　秋晴れの良いお天気の下でオオサンショウウオを愛する人々が全国から集まって情報を共有し親睦を深めました

オオサンショウウオを国の特別天然記念物に認定している文化庁からも職員が来賓参加
瀬戸市職員や瀬戸市下半田（しもはだ）の自治会の皆さん方が今回の大会を運営していました

初日は総会の後　基調講演「東山動物園による蛇ケ洞川のオオサンショウウオ調査」東山動物園藤谷氏
その後に１２の団体がそれぞれ持ち時間１０分で発表ー三重県から３団体　内訳は以下
１、オオサンショウウオの調査・保護に関する全国調査　　　清水善吉氏（三重県教育委員会社会教育・文化財保護室）
２、川上ダムのオオサンショウウオ保全に対する取り組み　　大高英澄氏（水資源機構川上ダム建設事務所）
３、川上ダム建設地のオオサンショウウオをどうするのか　　川上　　氏（伊賀の特別天然記念物オオサンショウウオを守る会）
ー川上さんの発表時　パワーポイントを写真に撮る人があちこちで多く見られました
川上ダムとオオサンショウウオは共存できるのかを参加者に問題提起し考えていただく参考になったのではないかと思います

オオサンショウウオの観察会場となった蛇が洞川の上流には三重県の石原産業がフェルシルトを大量投棄して　大問題になった所
オオサンショウウオが大昔から棲んでいたとされる愛知県内での貴重な土地と認識されたその川は先般の台風１５号が荒らして行きました　しかしそれでもオオサンショウウオは生き延びて居たようです　夜の観察会で５０センチほどのオオサンショウウオが発見されました　

二日目　再びの現地見学では　長木に実った稲を掛けて自然乾燥させる米作りの収穫作業が見られ彼岸花が咲く畦道やコスモス咲き乱れる牧歌的農村風景が広がり川遊びに興じる子どもたちの姿(アップした写真）がある中で見て回りました　護岸に設置された人口巣穴のブロックの功罪についても学びました　一般の住民もぞろぞろと参加しておられ町全体で関心の高さが伺えました
そしてなにより国宝のオオサンショウウオが棲む町を誇りに思って自治会が動いているところが心打たれました

開催地の行政、自治会を巻き込んでいく魅力がオオサンショウウオにはきっとあるのでしょう
来年は山口　再来年は京都で開催が決まっているようです
伊賀市も清水善吉先生を迎えて観察会を重ねて来ました　今年は市の職員さんがオオサンショウウオの説明をしてくれて感動しました
いつか　伊賀でもオオサンショウウオの大会が出来るのではないでしょうか