マダム・クニコの映画解体新書

コピーライターが、現代思想とフェミニズムの視点で分析する、ひと味違う映画評。ネタバレ注意!

わたしを離さないで/究極のテロル

2011-05-07 | 映画分析
(ネタバレ注意!)  社会の掃きだめにいる人々から生み出された、臓器移植のドナーとなる宿命の「クローン人間」。彼らをモノとして扱う国家。自分たちが生き延びるために、彼らの意識のあるうちに、臓器をむさぼり、取りつくす私たち・・・。  男女3人の主人公である「クローン人間」は、まさに傲慢な「神」となった人間に捧げられる「いけにえ」だ。本作は、現代社会に潜む「暴力」のメタファーとして、読み解くこと . . . 本文を読む