マダム・クニコの映画解体新書

コピーライターが、現代思想とフェミニズムの視点で分析する、ひと味違う映画評。ネタバレ注意!

ホテル・ルワンダ/イメージの力 

2006-03-08 | 映画分析
力作であり、必見である。観た後、しばらくは言葉を失った。  同じ日に 「ロード・オブ・ウオー」を観たが、この二つの作品がみごとに繋がり、問題の根の深さに愕然とした。 ホテル・ルワンダ  「ホテル・ルワンダ」では、主人公ポールが、体制派のフツ族でありながら、反体制派のツチ族を救うという英雄的な行為に焦点が当てられ、”悪玉”としてフツ族の民兵が登場する。  観客は被害者であるツチ族と同化して、 . . . 本文を読む