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中国食品

2008年03月18日 | 貿易取引
お隣、韓国での話です。韓国の大手食品メーカー農心が製造したスナック菓子にねずみの頭部と見られる異物が混入していたという事です。中国で半製品を製造し、韓国で最終製品に仕上げて包装して販売しているという事ですが、この半製品に異物が混入していたとの見方です。同社の素早い対応と謝罪のの内容もなかなかスパットしていて潔いもが感じられました。日本でも、同社製のカップラーメンはよく見かけます。10年以上も前になりますが、同社が日本へ進出し始めた頃、東京事務所へはよく商談で出かけたことを覚えております。結局商売には結びつきませんでしたが、なかなか対応の良い会社であった記憶があります。
日本でも、埼玉県で、中国から輸入したジャガイモの冷凍加工食品から針金が検出されたというニュースがありました。もちろん、中国食品に対する不安感というものはあるのですが、通常日本の食品メーカーであれば必ずといってよいほど、金属探知機が設置されていて、製品に金属等の異物混入が無いかどうか厳しくチェックしております。韓国の農心社が「全ての責任はわが社に有ります。」と謝罪会見で表明しているように、中国に限らず、その製造方法までに気を使い、100%の製品を製造し輸入するという意識が必要だと考えております。もちろん、中国と日本あるいは韓国とではメーカーの意識も違っております。輸出国の市場やコンシューマーの意識などもよく理解させたうえでの商取引をしていかなければならないはずです。安易な妥協は許されません。貿易アドバイザー貿易コンサルタントとして言葉の通訳だえではなく言葉の他にある意味をお互いによく理解させていくことが貿易取り引きでは大切な仕事だと心得ます。
私は全ての中国食品が安全でないとは思っておりません。もちろんスーパーでの中国食品や安い外食での食べものについてはやはり敬遠しがちではあります。それでも、エネルギーベースでわずか39%しかない日本の食糧自給率を考えると、中国食品抜きでは日本人全ての胃袋を満たすことができない事実もまた見つめなければなりません。両国の政府間での協力も必要ですし、日本のメーカーもまた、中国メーカーの意識改革や中国での生産技術や生産管理の向上を進めていかなければならないはずです。しそして、安心できる中国食品を一日も早く日本の市場に復活させたいものです。もちろん、日本の食糧自給率の向上も重要な問題ではあります。

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