阿桑 訃報

台湾～香港華南地区の歌手が好きな方ならご存知の、台湾の実力派シンガー阿桑、昨年10月の検診で乳がん末期と診断されていましたが、6日台北市内の病院で34歳の若さで亡くなられたそうです。今日の深セン日報でこの記事を見つけ大変驚いてしまいました。

少しハスキーで影を感じるところもありますが、歌声は優しくはかない感じがして心に響いて好きな歌手でした。

2003年、アイドルグループS.H.E主演の台湾ドラマ「薔薇之恋」のエンドテーマ曲となった「葉子」がヒットし、その年のデビューアルバム「受了點傷」によりその名が知られるようになりました。受了點傷などは非常に良い曲です。

2004年には第15回台湾金曲獎で最優秀新人賞にノミネートされ、2005年には2枚目のアルバム「寂寞在唱歌 」が発表されました。現在日本のBS2で放送されている台湾ドラマ「ザ・ホスピタル (白色巨塔)」の挿入歌もこの2ndアルバムからの曲が使われているようです。

中国～台湾のサイトを眺めると、彼女は恵まれていない家庭環境に育ったようですね。私は初めてそのことを知りました。色々な苦労があったからこそ人生の機微を綴った彼女の唄が心に響くのでしょう。

乳癌のことも死の間際まで家族にも誰にも言わなかったそうです。寂しいですね。ご冥福をお祈りします。