ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

ふたつの電球

2013-04-04 23:57:30 | 嫌いだ嫌いだ
ふたつの電球が
壁から突き出ている

ソケットが壁に取りついている
ぐるぐると回して
電球をソケットに取り付けて

スイッチが点いているので
電球は
光っている

ロボットの目玉のように
ふたつの電球が光っている

電球が語る
光の強弱や色彩の変化はない
一定の光量で
同一の色合いで
電流が通じる限り
光っている

その語り口

俺を見るな
俺は
見られるために在るのではない
おまえが
何かを
とりわけ
お前自身を見られるようにするために
ここに在る
壁に貼りついている

見るために在るのではない眼球である電球
として

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